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結局世の中は全て”顔”なんだ。
…本当、ムカつく。なんで生きてるんだよ


『ダ、ダンビさん…?』
DB『骨折で済んで、ラッキーだね?』

ぞくっとするほど冷たい目。
いつもの笑顔は、そこには無かった。

DB『ねぇ、このスタジオの内装どう思う?』
『え…?』
DB『前の配置は全然気に入らなかったから変えたんだよ。ひとりで動かすの大変だった』
『あ…す、すみません』
DB『それなのにメンバーたちはブツブツ文句を言うし…あ、そうだ。来週からメインの編集機、新しい型番のやつに変えるから』
『え!?』

思わぬ報告に、立ち上がる。
私より10cmほど背の高いダンビさんと、距離が一気に縮まった。

『それは、納得できません!私は、この編集機じゃないと…!』
DB『誰がアンタのために変えるって言った?』
『…っ』
DB『そんな腕で仕事も出来ないくせに…生意気なんだよ!!』
『きゃあ!』

両肩を思い切り押されて、ソファに倒れこむ。
ダンビさんが私のワンピースのすそをつまんで、ニヤリと笑った。

DB『可愛い洋服だね?これでジョンハンを誘ったんだ?』
『ふざけるのも大概にしてください…』
DB『は?それはこっちのセリフだっつーの!』

つまんでいたすそを強い力で引っ張られ、大きく裂けたワンピース。
ひざ下まであったそれは、下着が見えるほどに短くなってしまった。

『や、やめて…!!』
DB『ふん。アンタになんて欲 情しないから安心すれば?』
『どうしてこんなこと、ダンビさん…っ』
DB『私だって想定外だったよ。アンタみたいな女がプレディスにいるなんてさ…

わざわざ、性別まで変えたというのに』
『!?』

(ダンビって女みてーな名前。うさんくせぇ)

ハニの言葉が脳裏をかすめる。
嘘でしょ…?

呆然とする私に馬乗りになる彼…彼女は、確かに小柄で、中性的だけど。

『なん、で…』
DB『私は元の姿の時、プレディスに10回以上エントリーした』
『…え』
DB『でもね、面接で絶対に落ちちゃうんだよね。経歴は申し分ないはずなのに』

でも、諦めたくなかった。

DB『あの子達の側で働きたくて必死に方法を探したわ。綺麗になる努力だって、お金をかけてたくさんした…でも、叶わなかった。それは、私が女だから』

私を見つめるダンビさんの瞳に、怒りが宿る。
やばい。そう分かっているのに、恐怖で力が出ない。

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Marine - ジスペン死にかけです…いや、というかすっごくいいです!好きです!みんなかっこよくて…! (2019年6月23日 6時) (レス) id: 3909a143f6 (このIDを非表示/違反報告)
ANA(プロフ) - きょうかさん» きょうか様。コメントありがとうございます!私的にジョッシュの顔面が大好きなので、キュンキュンさせてやろうと思います。笑 (2018年7月15日 19時) (レス) id: 9758bb3577 (このIDを非表示/違反報告)
ANA(プロフ) - きなこさん» きなこ様。コメントありがとうございます!ジスのターン始まりました!ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!! (2018年7月15日 19時) (レス) id: 9758bb3577 (このIDを非表示/違反報告)
きょうか(プロフ) - やばいです。この展開、、、最後のジスが笑これからも更新楽しみにしてます! (2018年7月7日 1時) (レス) id: de8bd341cd (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 最後のジョシュアがかっこよすぎて、、 (2018年7月1日 19時) (レス) id: 6f49253a08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ANA | 作成日時:2018年6月16日 11時

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