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一緒に入ろう！！
と言ったのは自分だけど
タオルを巻いて
いざ浴槽で雅さんを待ってみると
めちゃくちゃ緊張してきた。
にごり湯で良かったことに安堵すると
ドアの向こうで雅さんが服を脱いでいるのか
服が擦れる音が微かに聞こえてきて
心臓はさらに激しくバクバクと音を立てる。
「…入っていいか？」
「どっ…どうぞ！！」
雅さんに返事をして
どんな顔をすればいいかわからず
ドアの方に背を向ける。
雅さんが浴室に足を踏み入れると
床が濡れているためピチピチという足音で
ゆっくり近づいてくるのがわかる。
足音が止まったところで
意を決して振り向けば
腰にタオルを巻いた上裸の雅さんが…。
雅さんの裸見たのは今日で二度目。
一度目は雅さんが熱を出した時。
いわゆるラッキースケベというやつで
こんなにマジマジと見たのは初めて。
「なんだよ」
「スケベな身体だなーと…」
「出る」
「ち、違う！！待って待って！
そういう意味じゃ────うわっ！！」
踵を返そうとする雅さんを
慌てて引き止めようすれば
浴槽で足を滑らせてしまう私を
間一髪のところで雅さんが抱きとめる。
「危ねぇな…大丈夫か？」
「大丈夫、ありがとう…っ！！」
直接触れてしまった雅さん肌に
一気に体温が上昇する。
…ヤバい。逆上せそう。
私は雅さんから身を離すと
冷水のシャワーを浴びる。
「おいA！！？」
「私、わかってなかった」
「何を？」
「雅さんがこんなに色っぽいなんて！！
わかってたら一緒に入ろうなんて
無理やり誘わなかったもん！」
「…何ワケわかんねーこと言ってんだ」
背後から伸ばされた雅さんの手が
シャワーを止める。
「ほら、早く入れ。風邪引くぞ」
雅さんに手を引かれ、浴槽に連れ込まれる。
私はまともに雅さんの顔を見れなくて
背を向けて湯船に浸かった。
「……」
「……」
気まずい沈黙が続くなか
湯口から出るチャプチャプした音が
浴室に妙に響く。
いい加減何か言わなくちゃと
口を開きかけたその時
「はぁー…」
「えっ…ひゃあっ！！！」
ため息と共に
雅さんが後ろから私を抱きしめた。
「そんなに嫌か」
「嫌じゃなくて、急にくるからっ…！
それに何もしないって」
「何もしねぇって言ったのはお前だろ。
俺はそんなこと一言も言ってねぇよ」
そうぶっきらぼうに言うと
雅さんの唇がうなじに触れる。
「んっ…」
「A…好きだ」
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あんず。(プロフ) - 雅さん» 更新停止期間が長かったにも関わらず、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました！皆無に等しい私の語彙力では雅さんの魅力を全て引き出すことは出来ませんでしたが、少しでも雅さんが好きな方に喜んでいただけたなら嬉しいです。 (2022年9月24日 23時) (
レス) id: cea1d0e30c (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ずーっと読ませていただいてました！雅さんLOVEです♥なかなか雅さんのお話ってなくて、すごく嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年9月24日 22時) (レス) @page50 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - めっちゃ気になる〜 (2022年6月25日 23時) (レス) @page41 id: c4b0537998 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 久しぶりの更新すごく嬉しかったです！！ありがとうございます！！！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: 9f6fa53375 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 初めまして。ダイヤのA雅さん好きです！ヒロインの無意識の変態おもしろいです！(笑)雅さんの話滅多にみかけないから、嬉しいです！ (2019年2月21日 15時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2016年9月3日 17時
