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結局、あの後はとても
キスをする雰囲気にはなれず
予鈴が鳴ってしまい
ぎこちない空気のまま教室に戻って
放課後に入った今
メモを片手に白河くんとお店を回っている。
だけど頭の中はさっきのことばかりで…。
『雅さんは…別に楽しみじゃなかった？』
なんであんなこと言っちゃったんだろ…。
あれじゃあ、完全に面倒くさい女じゃん。
「……おい」
「え───…っ！！」
ゴンッと鈍い音が頭に響いたと同時に
おでこには激しい痛みが走る。
「…いったぁ…」
電柱にぶつけたおでこを抑えて
しゃがみ込む私を何やってんだ、と
呆れた表情で白河くんが見下ろす。
自分でも、本当に何やってんだかと
溜息が零れた。
「…あのさ、いい加減にしろよ」
「！！」
白河くんのイラついた声色に
身体が震えて、顔を俯かせると
いきなり腕を掴まれたと思ったら
勢いよく引かれて立たされる。
私がキョトンとした顔で見つめれば
白河くんは罰の悪そうに呟く。
「調子狂うんだけど」
「…え？」
さらに首を傾げる私に
白河くんは手を伸ばすと
私の頰を指で摘んだ。
「何があったのか知らないけど
知りたくもないけど
俺の隣をその不細工な面で歩くのやめろ」
「……ぶっ…不細工じゃないし！！」
その手を払うように顔を左右に振って
白河くんを睨む。
すると、白河くんが
微かに頰を緩めたように見えたと思ったら
先程買ったものが入った袋を私に預けると
カバンだけ左肩に提げて歩き出す。
「ちょっと…！！」
「まだ回る店あるんだからさっさと歩け。ブス」
「ブス言うな！！ツンデレ坊ちゃんのくせに！」
しかし私の煽りをスルーして
先を行ってしまう白河くん。
そんな彼を見れば悔しくて
走って追い越してみたけど
道を間違って結局怒られてしまった。
「終わったー！！」
買い出しを終えて
あとはこの荷物を学校へ運ぶだけ。
大量の荷物に、なんで二人なんだよと
白河くんはぶつぶつと文句を言いながらも
彼の手には重い袋ばかり。
持つよ？と言っても譲らない白河くんは
なんだかんだやっぱり優しい。
そして学校への帰り道。
今日雅さんと行きたかった
最近出来たばかりのカフェの前を通る。
女性客やカップルが多いなーと眺めていると
男女二人が向かい合って座ってる
端っこのテーブル席に目が止まる。
立ち止まる私を白河くんが呼ぶけれど
私はその二人から目が離せなかった。
なんで、雅さんが…？
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あんず。(プロフ) - 雅さん» 更新停止期間が長かったにも関わらず、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました！皆無に等しい私の語彙力では雅さんの魅力を全て引き出すことは出来ませんでしたが、少しでも雅さんが好きな方に喜んでいただけたなら嬉しいです。 (2022年9月24日 23時) (
レス) id: cea1d0e30c (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ずーっと読ませていただいてました！雅さんLOVEです♥なかなか雅さんのお話ってなくて、すごく嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年9月24日 22時) (レス) @page50 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - めっちゃ気になる〜 (2022年6月25日 23時) (レス) @page41 id: c4b0537998 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 久しぶりの更新すごく嬉しかったです！！ありがとうございます！！！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: 9f6fa53375 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 初めまして。ダイヤのA雅さん好きです！ヒロインの無意識の変態おもしろいです！(笑)雅さんの話滅多にみかけないから、嬉しいです！ (2019年2月21日 15時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2016年9月3日 17時
