元彼と先輩。【Ren，Sho】

新しいイツメン。 ページ16

屋上ランチのイツメンは、廉が加わり5人になった。

普段は人見知りな廉だけど、皆が私の友達っていうのもあって、わりとすぐに打ち解けて、

男子達は、下の名前で呼び合うくらいに仲良くなっていた。

案の定、廉は入学直後から女子達に囲まれていて、毎日屋上にやってくる頃には、だいぶ疲れた顔をしていた。

廉「あーマジ疲れたー、A癒して？笑」

そう言いながら、私が座っている横に来てゴロンと横になってきた廉。

「廉、お疲れ笑」

廉「やっぱりAの膝枕は安心するわー」

廉は昔を懐かしむように言いながら、私を見上げて微笑んだ。

岸「オーイ！何しちゃってんだよ!!」

チ「あー、でも中学の時は、この光景よく見た気がする笑」

紫「え、そんなにしょっちゅうしてたん？笑」

「うん、今みたいに廉が勝手にしてきてた笑」

廉「ちょ、勝手にってひどない？
Aも嬉しそうな顔しとったやんか！」

「え、そうだったっけ？笑」

廉「何なら、今も嬉しそうやけどな？笑」

そう言って私の頬をムニッとつかんで、楽しそうに笑った。

そんな私達の様子を見ていた紫耀が、

紫「なぁ、俺にも膝枕して欲しいねんけど笑」

と言い出した。

私が、別にいいよ、と答えようとしたら、

廉「はぁ？何言うとんねん！
そんなん俺以外、アカンに決まっとるやろ！」

と、勝手に答える廉。

「私は別にダメじゃないけど？笑」

紫「やった！笑
はい、じゃあ廉、俺と交代なー」

廉「え、嘘やん!!」

と、戸惑う廉を押し退けて、私の膝の上に乗ってきた紫耀。

紫「あーほんまや、めっちゃ落ち着くわ」

とニコニコしている紫耀の隣で、

一人不満そうな顔で、私達を睨んでいる廉の姿があった。

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