もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

優先順位1位の男。【Yuta side】 ページ28

「今度ね、優先順位1位のメル友が、こっちに出張があるから会わない？って言ってきたの」

どこか嬉しそうに話してきたA。

普段は地方住みだし彼女持ちだから、今までは簡単に会えなかったみたい。

たまたま今回、近くに出張があるから、仕事の後遊ぼうと誘われたらしい。

俺なんて、同じ市内に住んでて彼女もいねぇのにまだ会えないんだぞ？

それが優先順位4位の悲しい現実。

優「で？会う事にしたの？」

問題はそこだ。

会ってしまったら、やっぱり好きで付き合いたくなるかもしれないし。

もし付き合ってしまったら、俺との縁が切れてしまう可能性もある。

「うん。やっぱり興味あるじゃん。
でも、メールとか電話してたイメージと違って、ガッカリされちゃわないかが心配で」

あくまでも、自分がガッカリされちゃう前提なんだな笑

まったく、どんだけ自信ないんだよ笑

優「そこは相手もお互い様なんじゃねぇの？」

「そうなんだけどさー。
まぁ、ただの友達なんだしそんなに気にしなくてもいっか笑」

優「でも、好きだったんじゃねぇの？笑」

「どうかな。
彼に好きって言ったら、なんか逆にすっきりしちゃって、今はそうでもないかもしれない笑」

優「え？好きって言ったの？いつだよ？
俺、聞いてねぇんだけど!!」

「うん、優太には言ってないもん笑
先月だったかな。そんな昔の事忘れた笑」

優「そうなんだ。
好きって言って、相手はなんて言ってたの？」

「彼女に出会う前にAちゃんに出会いたかったなーって。
あと、彼女と別れよっかなーとも言ってた。
ズルい男だよまったく笑」

なんだよそれ。

向こうはAと付き合いたいって思ってんじゃん。

そんな状態で会って、大丈夫なのかな。

俺は、Aが、

“優先順位1位の男と付き合いませんように”

と心から願っていた。

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