もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

大切な人。【Yuta side】 ページ27

同僚の国宝級イケメンである紫耀と廉に、
半ば強制的に連れて来られた、得意先の女の子達との合コン。

『優太くんは、どういうタイプの女の子が好きなんですか？』

目の前に座る子に聞かれて、頭の中にAを思い浮かべる。

優「年上でしっかりしてる大人の女性かな。
でも、少女みたいに可愛らしいとこもあるような人!!」

廉「あー、たしかに。
優太はしっかりしてないから、そうゆうタイプのがええよな笑」

紫「で、少女みたいなとこもあるとか、岸くん理想高すぎない？笑」

優「いや、理想じゃなくてリアルに存在してっから!!」

『え、どういう事ですか？もしかして彼女さんとかですか？』

優「いや、彼女ではないよ。
彼女になってくれたらいいなぁとは思うけど。でも、俺にとって大切な人。」

目の前の子の表情が曇った。
あ、この子が俺を指名した子だったのかな。
でもごめん。俺にはAがいるから。

そんな話をしていた時、約束してたAからの着信が。

優「あ、わりぃ。ちょっと電話出てくるわ」

そう言って席を外して、愛しい人からの電話に出る。

すると、背後から廉に声を掛けられた。

俺が二次会パスって言ったら、優太が居らんのやったら俺らもパスやわって。

なんだか、それはそれで少し申し訳ない気持ちになったけど。

廉「それにしても、優太に大切な人って言わせる人ってどんな人なんやろ？なぁ、写メ見してや!!」

優「ぜってー嫌だ!!」

廉「なんでやねん、減るもんちゃうしええやん!!」

優「いや、見せたら確実に減るからダメだわ!!」

ほぼ素っぴんのAの顔を思い出して、さすがにあれは見せられないなと思った。

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