もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

一か八かの賭け。【Yuta side】 ページ3

それから彼女とは、何回かメールボックスでのやりとりをしていたけど、彼女は相変わらず人気者だった。

彼女からのメールに返信しようとすると、ボックスがいっぱいですぐに返事が出来ない事が頻繁にあった。

優「さっきすぐに返事しようとしたら、ボックスがいっぱいで出来なかったー!!」

俺が、悲しみともクレームともとれるメールを送ると、

「ごめんね、いらないメールはすぐ消してるんだけど、すぐいっぱいになっちゃうんだよね」

彼女は何も悪くないのに謝ってくれた。

いらないメール、なんだか可哀想な響きだな。

俺のメールがそうじゃないって事がわかっただけで、幸せな気持ちになっていた。

ただ、正直、ボックスが空くまで彼女にメール出来ないのは不便だった。

ここは一か八か、連絡先をメールしてみるべき？

すぐ返事できたらいいなっていうのは本心だし、ましてや俺に下心なんてない。

でも、彼女が俺に対して、どこまで心を許してくれているのかがまだ読めない。

俺が連絡先を送った事で、彼女から返事がこなくなってしまう可能性も大いにある。

そう考えたら恐くて、いまいちそんな勇気も出ず、ボックスが空いてからメールをする日々が続いていた。

でも、人間てさ、欲深い生き物だよね。

最初は彼女から返事が来るだけで嬉しかったはずなのに、今ではもっと仲良くなりたいって思っちゃってるんだから。

だから俺は決めた。

優「いつもメールボックスいっぱいですぐ返事出来ないから、もしよかったらこっちに連絡下さい。最初に連絡先書いてくる人は嫌って言ってたから、無理なら全然ここで話すから大丈夫なんで、とりあえず返事待ってます!!」

最後、ちょっと保険かけたけど笑

彼女から直接連絡が来たらいいなと、ほんの僅かな期待をしながら、彼女の返事を待った。

彼女の答え。【Yuta side】→←返事をくれた理由。【Yuta side】

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