もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

酔ってるけど嘘じゃない。 ページ17

優「あ、もしもーし、俺、優太だけどー」

「うん、わかってるよ、名前出てるから。」

いつもより、少しだけ緩い喋り方の優太から電話が掛かってきた。

「優太、もしかして酔ってる？」

優「A、正解!!
なんか酒飲んでいい気分になったら、Aの声がどうしても聞きたくなって、電話しちゃいましたー」

「ん、じゃあもう声聞いたから満足でしょ、
バイバイ!!」

優「いや、ちょっと待って。
俺、今日はAに言いたい事あるから!!」

いやいや、酔っぱらい電話とかYou最悪だよ。

絡まれる予感しかないんだけど。

「わかったよ、何なのもう」

優「俺ね、Aの最初の印象がさ、
なんかすげー勝ち気でドSっぽくて、年上のおねーさんて感じで、めちゃくちゃ俺のタイプだなって思ってたの。

だけどさ、段々仲良くなって、Aを知っていくたびに、意外と優しいとこあったり、泣き虫だったり、雷怖がったり、女の子っぽいとこもあってさ、全然俺のタイプと違うじゃんって思ったのね。」

なんか語り出しちゃったよ。

これ、ちゃんとオチあんのかな、このまま聞いてて大丈夫かな。

「で？
あー、やっぱり好きじゃなかったなって事？」

私が早く話を切り上げたくて口を挟んだら、

優「ちげぇよ!!いいから、黙って聞いてて」

うわ、酔っぱらいに説教されたよ。

はいはい、おとなしくしてますよ。

優「でもさ、もう今はタイプとかそんなのどうでもよくなっちゃったんだよね、

そんなの関係ないって思っちゃうくらい、Aが好きです!!

以上。」

ヤバい、なんか、今のキュンときた。

「なんだよそれ、酔っぱらってテキトーな事言って口説いてんじゃねぇぞ!!」

照れ臭くてつい口が悪くなってしまった。

優「たしかに酔ってはいるけど、意識はちゃんとしてっから!!それに、酔わなきゃこんな恥ずかしい事言えねぇの!!」

「後になって、酔っぱらってて覚えてないって言ったらぶっ飛ばすからな!!」

優「酔ってるけど、マジだから。
これだけは信じて。ぜってー命かけるから!!」

相変わらず語彙力無さすぎだし、簡単に命かけちゃうけど。

それだからか、なんかまっすぐに私の心に刺さるんだろうな。

まだ、男としては全然頼りないけど、将来性はあるかもね？笑

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