もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

文通始めました。 ページ16

また、例のごとく、優太と電話してて、

「私、字を書くのが好きなんだよね。
日記とか、手紙とか。
昔、同じ趣味の人と文通してて楽しかったけど、イマドキは誰もしてくれないよね…」

なんて話したら、

優「じゃあ俺と文通しようよ!!」

と言ってきた。

「それマジで言ってる？」

優「当たり前だろ!!
Aがしたい事は叶えてあげたいんだよ」

なにそれ。

不覚にもキュンとしちゃったじゃないか。

優太のくせに。

「じゃあ、文通したらメールはやめるの？」

優「なんでだよ!!やめるわけないだろ!!」

「いや、文通ってさ、いつ返事くるかなーみたいな、待つ時間も楽しみだったりするんだよ」

優「じゃあ、手紙の内容は話さないでメールも続ける!!」

そうして、私と優太の文通が始まった。

予想通り、優太からの手紙は、お世辞にも綺麗とは言い難い文字で綴られていた。

けれど、一生懸命丁寧に心を込めて書いてくれてるのがわかる、優しくて温かい文字だった。

内容は、好きな曲やオススメの曲、思い出の曲など、音楽に関する事が多かった。

でも、手紙の最後はいつも同じ言葉で締め括られていた。

“A、今日も大好きです!!”

愛の押し売り、もしくは、ラブレター詐欺か。

毎回毎回しつこく書いて来るので、優太と電話した時に、

「あれ、毎回書く必要ある？」

と、文句を言ったら、

優「当たり前だろ!!
むしろ、俺が伝えたい事はそれしかねぇんだもん!!」

と、ドストレートに言われてしまった。

最近、優太のこういうところが、少し可愛いかも…と思い始めていた。

酔ってるけど嘘じゃない。→←雰囲気の変化。

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