もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

彼女からのSOS。【Yuta side】 ページ12

俺、昼間は本業でデザイン会社に勤めてるんだけど、深夜は副業としてコンビニでバイトしてんだよね。

バイトがない時は、Aとメールや電話してるんだけど、さすがにバイト中は電源をオフにしてる。

一仕事終えて、休憩中に電源入れたら、Aから着信とメールが来てた。

「SOS」

え!!何だよこれ!!
なんかの事件に巻き込まれたのか？
まさか誘拐された？

時間は今から二時間前か…
まだ間に合うかな？

俺は慌ててAに電話を掛けた。

10回ぐらい掛けたけど、全然繋がらねぇじゃん!!

マジかよ…

めちゃくちゃ心配だったけど、仕事を投げ出す訳にもいかず、バイトが終わってから再び電話を掛けた。

「もしもし」

どこかいつもよりテンションの低い声。

優「どうした？SOSって何があったんだよ？
もう大丈夫なのか？」

心配でたまらなかったけど、電話に出てくれた安心感から質問攻めしてしまった。

「………大丈夫じゃない。

だって、
優太がすぐ連絡してくれないんだもん…」

Aが拗ねたような口調で言った。

優「はぁー？なんだよー!!ふざけんなよ!!
SOSしか書いてなかったから、
事件に巻き込まれたのかな、とか、
悪い奴に誘拐されたのかな、とか、
俺マジで心配したんだからな!!」

心配から安心に変わった瞬間、俺の思いが爆発してしまった。

「優太さ、SOSの意味わかってないの？」

優「助けて…じゃねぇの？」

「違うよ。
S寂しいから、Oお前と、S喋りたい、だよ。」

いやいや、DAIGOかって笑

でもさ、それって、

Aが寂しいから、俺と話したかったのに連絡なかったから拗ねてるって事？

何それ、めちゃくちゃ可愛いじゃん!!

優「A、可愛いすぎなんだけど!!」

「ばーか。
私が寂しい時に構ってくれない優太なんかもう知らない!!
他の男に構ってもらうからいいもんっ!!」

優「それはダメだって!!
俺が相手出来る時はちゃんとするから、他の男だけはマジでやめて!!」

普段は塩対応のくせに、たまに来るデレ期。

そんな彼女にいつも振り回されてしまうのだった。

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