バイトの永瀬と私の日常。【続編風短編集】

お祝いの食事会。 ページ1

「私、永瀬と付き合う事になった」

と、仲のいい由奈ちゃんに報告すると、

由「おめでとうございます!!
うわぁ〜、やっと永瀬くんの長い片想いが実ったんですね、本当によかった〜」

と、自分の事のように喜んでくれた。

由「Aさん、お祝いに皆でご飯行きませんか？」

という由奈ちゃんの提案で、

廉と私と平野くんと由奈ちゃんの4人で、サムギョプサルの美味しいお店に行く事になった。



由「それでは、Aさんと永瀬くんの交際を祝しまして、カンパーイ!!」

由奈ちゃんの元気な掛け声で、お食事会は始まった。

紫「でもまさか、Aさんが彼と別れて廉を選ぶとはなぁ…」

廉「オイ紫耀、それどういう意味やねん!!」

紫「いや、Aさん、俺の顔が好きって言うてたから、もしかしたら俺が彼氏になる可能性も…」

廉「絶対ない!!Aが好きなのは紫耀の顔だけやし、昔から紫耀と付き合う気はないって言うてたからな」

紫「え、そうなん？何で？」

平野くんが悲しそうな目で私を見て来るから、なんとなくかわいそうになる(可愛い)

「いや、顔はめっちゃタイプだけど、平野くんが私なんかを女として見てくれるなんておこがましくて、そういう意味で付き合う気はないって言ったんだよ」

紫「え〜、そんな事ないで。
俺、Aさん全然ストライクゾーンやもん。なぁ、今からでも俺にしない？笑」

そう言いながら私に柔らかく微笑んで来るから、ちょっとキュンとしてしまった(不可抗力)

廉「オイ、お前さっきからなに人の彼女口説こうとしてんねん!!この女ったらしが!!
それと、Aもなにニヤニヤしとんねん、早速浮気か、もう紫耀の事は見たらあかん!!」

も〜、平野くんが余計な事言うから、廉のご機嫌が斜めになっちゃったじゃん。

でも平野くん、多分わざとやってるな笑

だって廉が怒ったのを見て、めっちゃ笑ってるもん。

その後も、わちゃわちゃと言い合う二人を、私は微笑ましく見つめていた。

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