ツンデレ彼氏に愛されたい。【Ren】

優越感。【Jin side】 ページ35

めでたく廉と復縁したAちゃんに呼び出され、

今日は私のおごりだから、じゃんじゃん飲んで食べちゃって!!なんて言われた俺。

大好きな人とくっついたら、こんなにわかりやすく元気になるんだね笑

Aちゃんの心からの笑顔を、こうして目の前で見れるのは嬉しいけれど、

それが廉のおかげだと思うと、少しだけ悔しい気持ちにもなる。

俺は、Aちゃんと一緒に居られる時間があるだけで嬉しいんだよ？

だからおごってくれなくたって、その時間が俺にとってのお礼であり幸せなんだよね。

おごってくれるよりもして欲しい事があると言って、お互い呼び捨てを提案するとOKしてくれた。

廉の事はまだ、"廉くん"って呼んでるよな？

俺は"勇太"って呼ばれてるぞ笑

彼氏よりも先に、下の名前を呼び捨てしてもらえてる親友の俺。

ここはちょっとだけ優越感に浸らせて欲しい笑

ちょっとトイレ行ってくるねと言い、先にお会計を済ませてきた俺。

おごらせてもらえなかった…と落ちこむAに、次に行く時はおごって？と伝え、

さりげなくまた二人で飲みに行く約束を交わす。

──勇太、ごちそうさまー♡

嬉しそうにお礼を言うAを見つめながら、彼女の幸せを祈ったのだった。

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