あんたなんか好きにならない。2【Ren】

申し訳ない気持ち。 ページ18

「でも廉はさ、どこでも見境無く言うからちょっと困ってるんだよね笑」

気持ちを隠さないと言った廉は、再び付き合い始めてからは人前でもわかりやすく嫉妬するようになっていた。

廉「はぁ〜？
思った事は言うてくれなわからんて言うたのはどこの誰やねん!!」

まぁ確かに言ったけどさ笑

昔は何も言ってくれなくて、何を考えてるのかわからなかったけど今は逆に言い過ぎている。

その極端すぎる性格は何とかならんのか笑

「それは私にだけでいいから!!
他の人にまで色々と変な報告しなくていい!!」

廉「え〜何で？
俺、Aの事めっちゃ好きやのに!!
もうこれ以上ゆうたに取られたくないねん!!」

「これ以上って、実際に廉から奪ったのは岸くんだけじゃん!!笑」

廉「まぁ結局は俺が奪い返したけどな!!笑」

岸「オイ、俺まだ傷癒えてないんだからそれ以上は言うな!!」

廉「岸さん、ほんまごめんなぁ〜!!笑」

岸「お前、それぜってー悪いと思ってないだろッ!!笑」

廉「そんな事ないで？
まぁでも、Aが俺の事忘れられんかったんやからしゃあないやん？笑」

廉と岸くんは、今でこそこんな言い合いが出来るくらい仲良しだけど、

岸くんには、本当に申し訳ないと思ってたんだよね…。

「岸くん、本当にごめんね…」

私が岸くんに謝ると、岸くんはハッとした顔で私を見た後、

岸「あっ、ちげぇから!!
今のは別にAを責めてるとか、そういうんじゃないから気にすんなよ？」

私以上に申し訳なさそうに言う岸くん。

「うん、ありがとう。岸くんは優しすぎるよ」

私がそう言うと岸くんは、

岸「でもさ、俺、Aが思ってるほどそんな優しい男じゃないかもよ？笑」

なんて言いながら、さっきの困り顔の人とは別人みたいな妖しい笑みを浮かべていた。

可愛い人。【岸side】→←ええ雰囲気にならん二人。【廉side】

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