あんたなんか好きにならない。【Ren】

事情聴取。 ページ24

どこ行こかな？なんて言ってたくせに、なんやかんやでいつもの居酒屋の個室に来ていた。

私のおごりだからべらぼうに高い店にしてやろう、という気は無かったらしい笑

廉「さっきはほんまにビックリしたわ！
まさか神宮寺さんがお前の元彼やったとはな」

「私は廉が車の中で、担当の人がタメで爽やかイケメンで廉と同じくらいモテそうって言ってた時点で、正直嫌な予感はしてたよ…」

廉「ふーん。
ほんで、さっき二人っきりになった時、ちゃっかり連絡先交換しとったよな？」

見られてたのね笑

いや、でも別に何もやましい事なんて無いし、だとしても廉に何かを言われる筋合も無い。

何をしようが私の勝手だ。

「あー、あれは勇太がね、商品引き取ったご褒美が欲しいって言ってて…」

廉「そのご褒美がお前の連絡先やったん？」

「うん、また昔みたいに普通に仲良くなりたいって言われた」

廉「いやいや、向こうはより戻したいとか思ってんちゃうん？」

「え〜そうなのかなぁ？」

廉「まぁでも俺が彼氏やってわかったから、手出しづらいやろうけどな!!笑」

ちょっと自信満々に言ってくる所がウザい。

「でも、もし勇太が本気だったら考えなくもないかなぁ〜笑」

私がニヤニヤしながら言えば、

廉「はぁ？何を堂々と浮気宣言しとんねん!!
お前は俺の彼女やからアカン!!」

と、焦った顔で言い返してくる廉。

「でも私、ちゃんと愛してくれる彼氏が欲しいなぁ〜笑」

廉「え？俺めちゃくちゃ愛してるつもりやねんけど!!特にベッドの上とか？笑」

「もうほんと、最低なんだけど」

楽しそうに大爆笑している廉を睨みながら、私は3杯目のレモンサワーを飲み干したのだった。

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