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そんな海人に若干の不信感はありつつも、やっぱり気は合うみたいで、
メールはラリーが途切れないし、電話をすれば毎回長電話になるくらい楽しかった。
海「ねぇ、そろそろ俺に会いたくなってきたんじゃない？笑」
「いや、まったく笑」
海「さすがにそれは酷くね？」
「だってまだ海人って人がわからないもん」
最初に読み誤った分、逆に慎重になってしまったのだろう。
私にはまだ、海人に会う勇気はない。
海「何でよー。
じゃあさ、来週の土曜日、✕✕駅前の公園で待ち合わせね!!」
海人は私の話を無視して、一方的に約束を取り付けようとしてきた。
「勝手に決めないでよ、私行かないからね？」
海「いや、絶対来てくれるはず。
Aちゃんは優しいから、絶対に断らない」
完全になめられている。
そして約束(私はしてない)の土曜日がやってきた。
窓の外を見ると、激しい雨が吹き付けていた。
こんな酷い雨だし、きっと海人だって本気じゃないよね。
そう心の中で言い訳しながら、私は行かなかった。
翌日、海人から電話が来た。
海「ねぇ、何で昨日来てくれなかったの？
俺、雨ん中ずっと待ってたんだけど」
「私、行かないって言ったじゃん」
海「俺は来るまで待ってるって言ったじゃん」
「じゃあまだ公園に居るの？」
海「そんなの、居るわけないじゃん」
「嘘つき。
私が来るまで待ってるって言ったくせに笑」
海「俺は待ちたかったけど、具合悪くなっちゃって」
そう言われたら、たしかにいつもより鼻にかかった声だった。
「それはごめん、体調は大丈夫なの？」
海「いや、大丈夫じゃないから責任取ってよ」
ほら、またそうやって私の弱いとこを揺さぶってくるんだ。
あざといと思いながらも、憎みきれない海人にこの先も振り回される予感がしたのだった。
END
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ひかる(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 岸くんのお話に対しての熱さがハンパないッスね!!笑 どのお話も本人らしさを意識していて、岸くんならこんな感じやろなって思いながら書いてるので、喜んで頂けて嬉しいです!! (2020年10月3日 16時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - この短編集もすきです！どれもすきでした！勘違いぐうじ、あざと海人、そしてブレないしょうれん、そしてそして私のだいすきな岸くん！男友達に対して妬いてほしい！ボールペン大事にして定期的に会いに来てほしい！そしてギャップ萌えさせたい！ふふ、どのお話もすき！ (2020年10月3日 15時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - れんれんさん» ありがとうございます!!この作品はすでに完結済ですが笑 今更新中の2作品の完結目指して頑張りますので楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2020年6月16日 0時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
れんれん(プロフ) - 頑張って下さい！！！楽しみにしてます〜♪ (2020年6月15日 22時) (レス) id: fb78da00a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - AAAさん» ありがとうございます!!いつもコメントしてくれて、書く上でめちゃめちゃ励みになってます!!しかも、全部需要があって誰mainでも読んでくれるなんて、もうそれただのガチファンやん!!(言い過ぎ) ちょっと調子乗りましたが笑、廉くんの新作も頑張るのでよろしくです!! (2020年5月8日 7時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2020年4月16日 8時
