私が選んだ人。 ページ46
「紫耀くん、今日一緒にご飯行けますか？」
廉くんとご飯に行った後、私なりに色々考えて出した結論を伝える為、紫耀くんをご飯に誘った。
紫「大丈夫だよ。店は俺が予約しておくね」
定時で仕事を終えた後、紫耀くんの車で予約しているお店へ向かった。
お店に着いて個室に案内されると、紫耀くんの顔が緊張したのがわかった。
きっと、私が今から告白の返事をすると気づいているのだろう。
「とりあえず、先にご飯食べましょうか笑」
私が笑いながらそう言うと、
紫「そうだね、そうしよ！」
と、少しだけ安心したように向かい側の席に座った。
そうしてご飯を食べ終わった後。
「紫耀くん、私の気持ち話してもいいですか？」
紫「…うん、大丈夫」
再び緊張した顔で私を見つめる紫耀くんに、私の気持ちを語り出した。
「まずは、私の事を好きになってくれてありがとう。
人間としても女としても未熟な私を、認めて褒めてくれた事は素直に嬉しかった。
いつも年下の私に頼ったり甘えたりしてくる紫耀くんの行動を不思議に思ってたけど、
私の事を一人の人間として接してくれてたのかなって思えたから。
普段のお仕事をしている時も、デートをした時も、毎回紫耀くんのペースに引っ張られながらも楽しかった。
私がこれから先、一緒に笑いながら幸せに過ごせる人は誰だろうって考えた時、
真っ先に頭に浮かんだのは紫耀くんだった。」
私がそう言うと、紫耀くんは大きな瞳に涙を溜めて私を見つめていた。
「えっ、ちょ、紫耀くんどうしたの？」
私が慌てて自分のハンカチを差し出すと、
紫耀くんは、ハンカチを受け取った瞬間に溢れた涙を拭っていた。
紫「俺、今振られんのかなって思いながら、Aちゃんの話聞いてたんだもん。
まさか、最後にあんな嬉しい言葉が出てくるなんて思わないじゃん。
だから改めて俺から言わせて？
Aちゃん、俺と結婚を前提に付き合って下さい」
涙でぐちゃぐちゃな顔で言う紫耀くんに、
「はい、よろしくお願いします」
と答えると、紫耀くんは嬉しそうに微笑んでから私を抱きしめたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» 男子同士のわちゃわちゃ感て微笑ましいですよねー笑 面白いと言って頂けて嬉しいです！読んだのはまだ途中までですかね？是非最後までニヤニヤしながら読んでくださーい!!笑 (2020年5月30日 2時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 皆のわちゃわちゃ感が好きです。面白くてニヤニヤしながら読んでます(笑) (2020年5月30日 1時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - AAAさん» 私もイケメンだらけの会社入りたかったー!!ほんまに来世に期待やわ笑 はい、完結作品はこれで全制覇です!!おめでとうございます、そしてお疲れ様でした!!笑 次回作もよろしくお願いします☆ (2020年4月16日 12時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
AAA - 完結おめでとうございます！思い出してみてもこんなカッコいい先輩方いなかったー！！来世はこんなカッコいい先輩とかわいい後輩のいる人生ですように･･･(笑)これで！全制覇ですよね？！歓喜してます笑ひかるさんの次の作品も楽しみにしています！ (2020年4月16日 11時) (レス) id: 492279a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - さちままさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます。会社に廉くんが居たら楽しいだろうな。うぜぇーよとか言いつつずっとベタベタされたいです(願望) 今回作者的には、ドSもド変態も控えめにしたいのですが…笑 とりあえず完結まで楽しんで頂けるように頑張ります!! (2020年3月8日 12時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひかる
| 作成日時：2020年3月5日 17時
