入った会社の先輩達が全員イケメンなんて聞いてない!!【Sho】

お食事会。 ページ20

うちの会社では、事務所のメンバーだけでのお食事会がわりと頻繁に行われていた。

というのも、社長がアヤちゃんと私に美味しいものを食べさせてあげたいかららしい笑

今日はかにしゃぶのお店。

順番にお皿に取り分けていく中、紫耀くんが、

紫「Aちゃん、俺の分取り分けてー」

と、私にお皿を差し出してきた。

そのお皿を受け取って、バランスよく具材を入れていく。

「はい、紫耀くんどうぞ！」

紫「ありがとう！」

お皿を笑顔で受け取った後、急に表情が曇った紫耀くん。

紫「ねぇ、俺、椎茸嫌いなんだけど…」

「知ってますよ？笑」

紫「じゃあ何で入れるのー」

「体にいいから食べた方がいいかなと思って」

紫「食べれないから!!」

「でも、私があーんてしてあげたら食べれますよね？笑」

この席には社長も居るし、軽い冗談のつもりで言ったのに。

紫「うん、食べるー!!」

いやいや、即答か!!笑

「はい、あーん」

紫「ん、あーん！…椎茸食べれた!!」

まぁ食べた瞬間、わかりやすくテンションが下がってたけどね笑

そんな様子を笑顔で見つめていた社長が、

社長「Aさんのあーんで、紫耀の好き嫌いが無くなるなら、これは是非、Aさんに嫁に来てもらわないとな？笑」

と笑いながら言った瞬間、

紫「やった、ついに親公認になったー!!」

笑顔でガッツポーズをし出す紫耀くん。

「いやいや、その前に私が公認してないんですけど笑」

風「お前さ、そんなに紫耀の奥さんになるの嫌なの？笑」

「嫌ってわけではないんですけど(社長の手前)、他にも選択肢が欲しいなって笑」

風「こないだ選択肢を与えた結果、俺を選んでたじゃん笑

もうこの際、俺の奥さんになっちゃう？笑」

ニヤニヤしながら私を見つめて言ってくる風磨くんに、

「なりません!!」

と、強い口調で言ったのだった。

廉くんはボディーガード？→←紫耀くんの妄想。

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