平凡な暮らしをしていたら、いきなり異世界に飛ばされました。【異世界能力系】 (ページ6)

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＊6話ページ6

『んん、ぅ…』

寝ていたのか、意識が飛んだのか

重いまぶたを一生懸命あげて、辺りを見渡す

『あれ…?』

何が、あったっけ

そうだ

私が白狐になって。それで、あずき先生の目に吸い込まれて。

それはわかる。

問題は、

『ここ、どこよ』

確かにベッドの上だ。

うん?ベッド?

私はいつも布団で寝るはずだ。家にベッドなどない

ということは、誰かの家か

部屋を見渡す。

かあああああ

と、頬に熱が集まるのがわかった。

壁のハンガーにかけてある、少し濡れていそうな服

間違いなくあずき先生のものだ

うん。間違いない。

生徒に間違えるような白いワイシャツに、黒いズボン

そして、その服達は、身長の低いあずき先生サイズ。

どういうことだあああああっ!!

私は飛び起きた

しーん。

oh…。はらるさんは悲しいぜ。

普通、ここであずき先生来るだろう!?

そういう流れだろう!?これは!!

しょうがないから、ドアを開けて部屋を出る

「ぁ、起きた?」

『起きました』

そこにある鏡を見ると、まだ私は白狐のまま

『ところで、何故私はあずき先生の家に?』

「あー、ここ、異世界。」

軽々しく言わないでくださいっ!!

白目になりかけたじゃないですか!!

外を見るが、我らが住むジャパぁンと変わらない

『どういうこっちゃ…』

イメージしていた異世界という期待を見事に潰された、私の呟きはあずき先生に聞こえていたようで

「別にあまり変わらない。ただ、能力持ちがちらほらいるだけ」

ちらほら…?

『能力持ちって良いんでしょうか』

「能力持ってるといじめられるね。最悪、殺される可能性も。」

また軽々しく!!

何たること…

とりあえず尻尾と耳を隠さなければ。

私はいそいそと制服を脱ぎ出した。

「ちょ!?」

『ぁ、大丈夫ですよ。中はパーカーなので』

そう、私はいつもパーカーの上に制服を来ている

フードを被る。尻尾はズボンに入れちゃえばいいか。

そうして、普通の人間らしく見えた私は思い出して、聞いた

『せとなとのあはどこですか?』

「別の場所に飛ばされてるんじゃない?」

は?