平凡な暮らしをしていたら、いきなり異世界に飛ばされました。【異世界能力系】 (ページ19)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:5,398 hit

＊19話ページ19

ノアside

少し浮いた気分で、担任の先生の後ろに続いて歩く

能力学校か～、楽しそ～!

同じクラスにはなあやもいるし、ぼっちにはならないし。

と、そんなことを考えている間に、もう教室についたみたいだ。

はらるとせとなは大丈夫だろうか。

あの二人の髪色かなり目立つしなあ。

おまけにせとなはオッドアイ。

わあお。

私が初対面だったら絶対ビビるだろう。

いよいよ、教室に入る時がきたみたいだ。

ドアを開けた瞬間大きくなる話声。

まあ、大丈夫だろ。

と、軽く、ステップを踏むかのように教室に入った。

ちなみに、Cクラスの担任は女の先生。

私はクラスの人の顔を眺めて観察していた。

自己紹介が終わり、席はどうするかという話になった。

この教室は3列あって、真ん中の列だけ3人席かあ。

ふと、目につく子がいた。

三人席に一人だけ座っている女の子。

ひとつ下くらいかな?

『先生』

と声をかける。

『あそこ空いてるので、二人共そこにします』

と、なあやの意見なんて聞いていないが、その子の席を指指して言う

その子はびくっと肩を跳ねさせた。

周りの子は、えーあの席?と不満気だ。

まさか、とは思うが、嫌われてたりはないよな。

先生にOKをもらい、その席に座る

『名前、何て言うの?私はのあ』

少女はしばらく指を胸辺りでいじっていたが、か細い声で名乗った

「安藤千那っていいます…」

「じゃー、ちなちゃんね!私はなあや」

よろしくねー、と私が言う。

こうやって、私達の学校生活は幕を開けた