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*15話 ページ15

『なんであずき先生がいるんだ…!!』

手で口元を覆い、赤くなっている頬を隠す


終わったな、私。


だってこれ、女子にキャーキャー言われてるあずき先生を見て、嫉妬心と独占欲がもりもりなるやつでしょ。

新手のいじめか。


だって、元の世界の学校でもあずき先生はキャーキャー言う女子がたかっていた。


話しかけられれば、自慢話が起きていたし。


私は遠くから静かに眺めるだけでいい。

だって、そんなキャーキャー言ったり、ずんずん近付いて話しかけたり、感情的になったり、

そういう女子は、私自身あまり好きじゃないし、あずき先生に迷惑がかかるじゃないか。


そんな事をわずか1秒で脳内で考え、立った。


何も知らないなあやは、もう職員室に入っているみたいだ。


「わあー」
せとなが棒読みで驚き、

「らるちゃん…」
のあが苦笑いをして私を見つめる。


『どうしましょう』

「入りましょう」

せとなに即答された。

そうして、2人に背中を押され渋々、職員室に入った。


『失礼しまーす』

ああああ、ここで知らない人のようなふりされたら私は終わってしまう!

あずき先生の家に飛ばされた身として。


私の声に反応したあずき先生がこちらを向き、目が合う。


にこっ。


眩しい。眩しすぎるぞ笑顔が!!


少し頬が熱くなっているのを感じながら、4人の責任を持って話しかける


『あの、今日から通うことになったんですけど…』

恐る恐る、小さな声でだが、言えた。

「あぁ!はらるちゃんと、せとなちゃんと、のあちゃんと、…?」

そうか、なあやはこっちで出会ったからね。

『この子はなあやっていいます。こっちで会いました』

ふーん、と先生が呟く。


と、あ!と何かを思い出したかのように先生が声をあげる。

そして、先生は自分を指さし、

「うち、住む?」

感謝感激まじ天使!!!!


何なんだろう、何で言いたい事がわかるんだ


とりあえず、後ろを見て皆の意見を聞く。


『えーっと、』

全員が首を縦にふる。

のあ、首ふりすぎ。もげるぞ。


『じゃ、じゃあ、先生の邪魔じゃないなら…よろしく、お願いします…』


本当にいいのだろうか。

先生良い人すぎか。


「全然大丈夫だよ」

おぉ…めちゃくちゃ良い人…。

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はらる - ありがとう!! はらるさんがんばる(`・ω・´) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 77e8d2d9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - はらるさん» 千bitごえおめ! (2018年10月26日 19時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
緋月瀬音奈(プロフ) - なんかいつの間にhit数増えてね? (2018年10月26日 18時) (レス) id: e94d3cd3d0 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - はらるさん» どいたまでちよ( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - え、察したのか(( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はらる | 作成日時:2018年9月23日 17時

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