しぇあすの。 (ページ7)

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岩本side

夜のトレーニング。ランニングがてらコンビニでもよってシェアハウスにアイスでも買ってあげようかななんて、お気に入りの曲を鼻歌混じりに走る。

家の周りの道は街灯が少ないから暗くて、ビビりの俺は少し苦手。早く大通りまで出たいところ、。前の方から赤ちゃんの泣き声みたいなのが聞こえてきて、思わず足を止めた。

岩「え、、まって、、まじで無理、、」

しかも暗くてよく見えないけどガラガラと何かを引き摺って歩いてくる影が見える。

怖すぎる、、。
走るのはやめて、なるべく音を立てないようにゆっくり反対側の歩道を進む。

すれ違う瞬間にその影は電柱にもたれ掛かるようにズルズルとしゃがみこんでしまった。

岩「、、、、だ、、だっ、、大丈夫ですか、、？」

思わず近寄って声をかける。
大きく見えた影はどうやら小さい子を抱っこしていたからのようで、グズグズと鼻をすする音はどうやらこの子からだったみたいだ。声掛けに少しだけ顔を上げて反応してくれたが、街灯に照らされたその顔色は真っ白。

目「、、、っ、すみません、大丈夫です、、。」
岩「えっと、、俺の家すぐそこなんで、少し休んでいきませんか、？」
目「いえ、、こんな時間に迷惑なんで、、ほんと、、」
岩「いやいや、お兄さんこのままだったら倒れちゃいますよ。」