しぇあすの。 (ページ23)

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ラウールside

「ただいまー」
「おかえり。」

今日は舘さんのところのアルバイトがお休みだから走って真っ直ぐ家に帰る。しょっぴーが熱出て朝に病院行ったってグループLINEに連絡が来てたから、学校でもずっと心配で早く帰りたかった。

具合が悪い日はリビングの隣にある和室で寝てるから、手洗いうがいを済ませて、そーっと襖を開ける。

目「ラウ、おかえり。」
ラ「ただいま。」

和室に敷かれた布団の上でしょっぴーは寝てて、めめがその横でパソコン作業をしてる。しょっぴーは具合が悪い時にめめがいないと泣いちゃうから離れられなくて大変だって前に言ってた。

目「ラウ、トイレ行ってくるからここいてくれる？」
ラ「うん。」

きゅっと握られたままだったしょっぴーの手から掴まれた服を抜いてめめが立ち上がる。

翔「んっ、、」

眉間に皺を寄せて身じろいだだけで起きはしなかったみたい。代わりに僕が頭を撫でる。やっぱりいつもより少し熱くて、腕に残る点滴の痕に胸がきゅっと痛んだ。

ラ「早く元気になって遊ぼうよ、」

大事な弟だから。早く元気になって欲しいな。
そう思って頬をつんつんした。あ、そうだ、またみんなで一緒にほっぺのシールにお絵描きしよう。いっぱい動き回るしょっぴーに必要なチューブを止めるテープはみんなのお手製イラスト付き。今日は佐久間くんが描いたしゃぼん玉のテープ。

ラ「またしゃぼん玉しようね。」