汚らわしい8 ページ9
貴女side
『本当にいいの?久美。』
久「いいのよ別に。気がすむまでいなさい」
『久美ぃ〜』
この人は私の親友の久美。
このおかんのような性格に昔からお世話になっている
私の顔を見てお茶でなく水を出してくれるあたり、プロである。
急に家に押しかけて「しばらく住ませてくれ」といって泊めてくれるのも
彼女くらいだ。
久「それにしても残念ねぇ。これからどうするの?」
『んー、考え中なんだよね。とりあえず明日は仕事に行く予定』
そう、今日はちょうど休みを取ったからあの家にいたのだ。
今思えば、あの時休みを取っていなかったら、
傘を忘れていると気づいていなかったら、
…なんて。
久「そう。…嗚呼そう、あのねA。今、」
ガチャ
?「おーい、久美。誰か来てるんか？」
『…へ、』
久「あ、トン兄、おかえり」
『トンち!?』
ト「なんや、Aか」
こいつはトントン。グルちゃんや鬱達の友達。
言わずもがな、久美の実のお兄さんである。
ちなみに私と久美は同い年。
トンちたちとは二つ違いである。
…私の記憶では、この兄妹は一緒には住んでいなかったはずだ。
『なんでここにいるの?』
ト「職場が変わってしもうてなぁ。で、ここから職場が近いからっていうだけ」
久「先月くらいからだったよね?」
ト「せやな」
ト「というかお前はなんでここにいるんや?」
『鬱に浮気されたの』
ト「ふーん……ハァ!?」
久「チョット!トン兄うるさい!」
ちなみに時刻は午後12時を過ぎたところだ。
正直、眠い。
ト「あいつはまた!俺が叱っといたるから!」
『…もういいの、トンち』
久「…A」
『…さ、明日も早いし、お開きにしましょ!』
久「…そうね、もう寝よっか」
ト「チョット待て、お前は帰らへんのか？」
『あれ?言って無かったっけ?今日からしばらくお世話になりまーす★』
このあとトントンの二度目の咆哮が家中に響いたのは言うまでもない。
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メガネちゃん - 鬱先生の女癖がわかるものがたりですね！更新楽しみです (2021年7月23日 0時) (
レス) id: 682a127b2a (このIDを非表示/違反報告)
ハラリ(Y)(プロフ) - aaaaさん» ありがとうございますっ！！亀更新本当に申し訳ございません。これからも頑張りますっ (2019年3月26日 18時) (レス) id: 53bdf7e6ba (このIDを非表示/違反報告)
aaaa(プロフ) - 面白いです！続きが楽しみです。更新待ってます！ (2019年3月13日 19時) (レス) id: 13526f236d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハラリ(Y) | 作成日時：2017年9月26日 23時
