汚らわしい24 ページ27
貴女side
『げっ』
鬱｢ん？どうしたん？そんなチョウチンアンコウみたいな顔して…美人が台無しやで｣
『あんたそれ悪口だって気づいてる？？』
気づいてないんだとしたらとんだ才能ね、と毒づきながら今さっききたLIMEに目を向ける。
“今すぐうちに来なさい 久美”
『死刑判決……？』
そうだ、飲み会の後久美の家に帰っていないではないか
久美へは、ちょっと飲んでから帰ると連絡してあっただけだ。だが今は朝。そしてこのメッセージ。
そういうことである。
急いで帰らなければ、そして説教を受けなければ。
目の前で私の作った味噌汁を啜っている鬱に声をかける
『私、もう帰るから。皿くらい洗えるでしょ』
鬱｢帰るって何処に？Aちゃんちはここやん｣
『バカね、別れたって言ってるでしょ。無効よ無効』
鬱｢嫌や、僕は認めてへんで｣
『あんたが認める認めないの話じゃない、私が嫌だって思ってるってこと』
『もうこの部屋に戻ってくるつもりは無い』
これは本心、のはずなのに少し靄が掛かった気がする
そんな迷いとも取れる靄を払うように席をたち玄関に向かう
しかしそれを引き止めたのは、
鬱｢理解してくれなくてもいい｣
悲しげな、しかし何か決心したような目
鬱｢でもわかってほしい｣
鬱｢やっと気づいたってこと。
遅いって思ってるかもしれへんけど
本気ってこと｣
息が止まりそうだった。
ほんとに、ほんとに、？
なんて、馬鹿なこと頭によぎるくらいには。
鬱｢だから、｣
prrrrrrr
この場に、あまりにも不釣り合いな音が流れる
机の上、鬱の携帯
2人の目が自然とそこに吸い込まれ、
ディスプレイに映る、1人の名前
確証はない、だが何となくわかった。
この名前は、あの時の、
“梨香ちゃん”
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
ちょっと長くなりました…
まだまだ続きます。
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メガネちゃん - 鬱先生の女癖がわかるものがたりですね！更新楽しみです (2021年7月23日 0時) (
レス) id: 682a127b2a (このIDを非表示/違反報告)
ハラリ(Y)(プロフ) - aaaaさん» ありがとうございますっ！！亀更新本当に申し訳ございません。これからも頑張りますっ (2019年3月26日 18時) (レス) id: 53bdf7e6ba (このIDを非表示/違反報告)
aaaa(プロフ) - 面白いです！続きが楽しみです。更新待ってます！ (2019年3月13日 19時) (レス) id: 13526f236d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハラリ(Y) | 作成日時：2017年9月26日 23時
