女の子、梵天に入るってよ

49 最終回は笑って終わらせよう ページ49

。





『わあっ！』

鶴「はしゃぐなよ」

『だって、見て！綺麗！』

三「お子ちゃまだな」

望「ほんとにな」



もう春になった。



私、梵天首領、幹部6人で夜桜を見に来た。



蘭「桜を見ながら飲む酒は美味いな」

竜「兄ちゃん、酔うなよ」

蘭「お前もな〜」

万「九井、たい焼きは？」

九「もちろん、ある」



みんな桜を見ながら、好きなことをしている。飲んだり、食べたり、銃を磨いたり。



ん？銃を磨いたり？



『春ちゃん、あなたは一体何してるの』

三「あ？見れば分かんだろ」

『いや、見ても何も理解できない』

三「さっきキメたら吐いて銃にぶっかけたから」

『もう薬はやめなさい』

三「お前に命令されたくねーよ」



春ちゃんは私を見るのをやめると、また銃に目をうつした。



春なだけに、春ちゃんの季節なのに。



そう思っていると、蘭ちゃんが肩を組んできた。



蘭「Aも酒飲めよ！」

『えっーーわぁっ！』

竜「兄ちゃん！」

『んーーー』



酔っ払った蘭ちゃんが、飲んでいた焼酎を無理やり私の口に当て、飲まされる。



『げほっげほっ……』



無理やり飲まらされたから咳き込む



蘭「なー？おいしいだろ？」

『……』

竜「……」



やばい。焼酎って気持ち悪い。吐きそう。



鶴「大丈夫か？」

望「おい灰谷！Aに飲ませるなよ！」



私たちを見た鶴ちゃんやモッチーが近づいてきた。



蘭「おいしい酒進めて何が悪いんだ」

望「だからこいつに飲ませたら……！」

『鶴ちゃーん』

鶴「うわっ！」

望「ほら、言ったじゃねーか！」

竜「あー、動画撮ろうぜ」

九「何してんのお前ら」

万「……？」

三「酔ってんのか？」

望「蘭に焼酎飲まされた」

三「あ！？」

九「焼酎って……大丈夫なのか？」

竜「見ての通り」

『鶴ちゃーん、すきだよ！』

鶴「……っ！」

三「はい、鶴蝶スクラップな」

万「灰谷兄、鶴蝶まじで殺す」

鶴「お前らも……落ち着け……！」

『……だめだよ！』

蘭「！？」

『みんな仲良くねー！仲良くするみんなが私は大好きだよっ！』

三「は？」

望「人殺しときながらよく言うな……」

蘭「俺らもだぞA」

竜「ずっと守ってやっからな」

九「今度いい所連れてってやるよ」

鶴「俺も美味しいとこ今度行こうな」

万「俺たちにはお前が必要だ」




みんな、大好きだよ。



ずっとこのメンバーと一緒にいれますように。



そう思いながら、私は目を閉じた。





end

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