女の子、梵天に入るってよ

41 触るの禁止！ ページ41

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マイキーに頼み込んで、無理やり1人の外出許可をもらった。



別に1人じゃなくて良かったんだけど、みんな仕事してたから仕方ない。



だって今日は牛肉肩ロースが半額らしいもん！



金持ってるから今じゃなくていいでしょって言われるかもしれないけど、半額で買えるって元貧乏人には嬉しいし、買いに行かないといけないって使命感を感じる。



竜「気をつけて行ってこいよ」

『うん。竜ちゃんありがとう』



蘭ちゃんが買ってくれたヘアーアイロンで髪をサラサラにして、出かける準備をしている竜ちゃんに行ってきますと伝えて、私は外に出た。





◇◇◇





『ふっふっふー』



無事に牛肉肩ロースを買えて、とっても気分がいい。



本当は数に限りがあったんだけど店員のおじさんにサービスしてもらって、首領幹部分を買えた。



みんな、喜んでくれるといいな。



そんなルンルンでアジトに帰ろうとすると


「姉ちゃん、ちょっといいかな？」
「梵天の女だろお前」



知らない男達に話しかけられた。



『人違いですよ』

「なわけねーだろ！俺らこないだ梵天の組織潰されちまってよ。恨み返したいんだよね」

「どうせ、梵天のアイツら食ってんだろ？俺らともヤろうぜ」

『すみません、まったくもって何言ってるかさっぱりわかんない』

「いいから、来い！」



男Aに手首を掴まれ連れていかれると思い、私はそのまま



『えいっ！』



掴まれた腕を軸に、男Aを背負い投げした。



「は！？

ーーぐはっ！」



そして男Aは、近くにいた男Bにぶつかった。



あっという間に2人は伸びている。女にやられるダサい男たち。



背負い投げとか殴る蹴るを鶴ちゃんや竜ちゃんに教わってて良かったかも。



すると



竜「お前、すげーな」

『えっ！？』



ちょっと驚いた顔をした竜ちゃんが立っていた。



『……仕事は？』

竜「ヨユーで済ましてきた」



まさか竜ちゃんに見られてるとは思わなかった。



「がはっ！」

「ぐはっ！」



竜ちゃんはのびている男Aと男Bの顔を蹴り飛ばした。



竜「今回だけは見逃してやる。
次Aに触れたら、
殺すぞ」



そう竜ちゃんが言うと、鼻や血からだした男たちは謝りながら逃げていった。




竜「手首、痛くなかったか？」

『大丈夫だよ』

竜「事も済んだし、早く帰ろうぜ。」

『うん！』

竜「今日は何買ったんだ？帰ったら手伝うよ」

『ありがとう！
えーっとね、牛肉肩ロースとーーー』





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