検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:74,080 hit

39 ぎゅーってしてると落ち着くよね ページ39







蘭side





ヤク中が血だらけになったAをお姫様抱っこしながら帰ってきた。



Aはうっすら目を開けている。



ネックレスのおかげでAに何があったかはすぐに分かった。



俺ならAが1回殺しただけじゃ済まさねーけど。



三「A、着いたぞ」

『……』



目は開いてるのに、返事がねぇ。気が抜けてるような感じ。



ヤク中も空気読んでいつもみたいに重いから降りろとか言わない。



三「……今日は、よく頑張ったな」

『……うん』



珍しくヤク中がAの頭を撫でてやがる。



蘭「A、蘭ちゃんも頭撫でてやっから来いよ」

『……』

蘭「?」


Aは俺を見てるが、こっちに来ないで固まってる。



『…………が、いい』

蘭「え?」

『蘭ちゃんには……ぎゅーってされたい』

三「は!?」

蘭「っ!?」



何だそれ。Aの破壊力ヤバすぎ。



蘭「ぎゅーしてやっから、来いよ」



ヤク中から離れ、Aは俺に抱きついてくる。



三「ちっ。クソが」



あらら、A取られちまってヤク中が睨んでやがる。



蘭「A、腹減ってっか?」

『……空いてる』

蘭「ご飯食いに行こうぜ」

『……うん』



抱きついていたAは俺から離れ、三途を置いて近くの定食屋に向かった。





◇◇◇




私のことを悟ったのか、蘭ちゃんが近くの定食屋に連れてきてくれた。



蘭「何食べる?」

『焼き鮭定食がいい』

蘭「はいよ。

おっさん!焼き鮭定食2つ!」

「畏まりましたー!」



蘭ちゃんは注文すると、私をじーっと見つめてくる。



蘭「……どうだった?」

『何が?』

蘭「もちろん、人殺した感想」

『……凄いこと聞いてくるね』



空気読んでほしいよ、蘭ちゃん。



『……まぁ、なんかすっきりしたかも』

蘭「すっきり?」

『うん。
いつもみんながスクラップして帰ってくるから、私も梵天なのにいつも何もできなくて申し訳ないって思ってたから』

蘭「そんなこと思ってたのか?」

『うん』

蘭「Aが人を殺せなくても、いつもご飯作ってくれたり出迎えてくれるのがそれだけで俺たちは嬉しくてAを守りたくなるんだよ」

『……』

蘭「あのジジイとの会話を聞いて……ヤク中から聞いて、俺たちの為に動いてくれたのは凄く嬉しかった。ありがとな」

『いい事言ってるのになんか最初の話詳しく聞きたいんだけど』

蘭「空耳だよ」

『嘘つき!』



これからも私は梵天で頑張るよ。





40 寒いのは苦手だけど好き→←38 さようならおじさん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
165人がお気に入り
設定タグ:東リべ , 東京リベンジャーズ , 梵天   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三虎ですンゴww - 完結おめ〜!いやぁおもしろかった!!他の小説だと、モッチー出てこないからなんか新鮮でいい感じだったよぉ〜♪これからもガンバレ!応援してるぞぉ〜☆ (2022年6月17日 14時) (レス) @page50 id: 7ad5394cc6 (このIDを非表示/違反報告)
yui - 完結おめでとうございます!!最後までニヤニヤしながら読ませて頂きました…笑素敵な作品をありがとうございました!!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2021年9月14日 16時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
乱れ桜(プロフ) - 結衣*さん» こんにちは!ほぼ初心者ですが励まされましたありがとうございます……!これからも頑張ります! (2021年9月4日 13時) (レス) id: ab234f2f1c (このIDを非表示/違反報告)
結衣* - 神作に出会ってしまった…更新お待ちしております!自分のペースでこれからも頑張って下さい!! (2021年9月4日 10時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:乱れ桜 | 作成日時:2021年9月3日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。