38 さようならおじさん ページ38
。
先におじさんを座らせて、私はおじさんの上に乗る。
『……体が熱い。早く触ってほしい』
「おじさんで、いいのかな？」
『……いいの』
気持ち悪いけど、おじさんに抱きつく。
あー、早く竜ちゃんや鶴ちゃんにぎゅーって抱きしめてもらいたい。その前に洋服捨てて体洗いたい。
ロングスカートを履いてるから、梵天だというタトゥーは見えない。
「なにが触ってほしいだよ」
『ーーきゃっ』
おじさんの顔はいつの間にか私の上になっており、ベッドに押し付けられている状態。何が起きたの？
「お前、梵天の女だろ。誰が汚ぇ小娘相手にするかよ」
おじさんは馬乗りになり、私の首を締め付けてくる。
「俺の組織を梵天が探ってるって耳にしてな。まんまと罠に引っかかってくれて助かるぜ」
『……くっ……』
息が出来ない……。 苦しい。
春ちゃん……早く助けて……
三「(ポケットの銃使え)」
『っ！』
春ちゃんからの無線。確かにポケットに銃が入ってるけど、人は殺したことは無い。
「てめぇがいなくなって、悲しむやつなんざ誰もいねーんだよ。てめぇがあの世にいったら今度はアイツらをすぐ逝かせるからよ。とっとと楽になれ」
何ヶ月か前に聞いたことあるセリフ。あの人を思い出してしまう。
私はスカートの中のポケットに手をつっ込んで、銃を取り出し、おじさんの頭に銃を当てる。
「てめぇに俺が殺せるのかよ」
『……っ』
「梵天は今日で終了だ。せいぜいあの世で楽しめよ」
すると
パァン
私は銃を発砲した。
「なっ……」
血だらけのおじさんは私に覆いかぶさってくる。真っ赤で汚い血が洋服に付く。
『……あはは』
お母さん、私人殺しちゃった。
三「A！」
春ちゃんが部屋に入ってくるのを見た最後に、私は意識を失った。
ーーー
三途side
派手にやったな。おい。
ドブネズミみてーなジジイをAから剥がし、俺はAを姫様抱っこで持ち上げる。
三「てめーら、あとは綺麗に片付けとけ」
後ろにいた部下に処理は任せ、俺は部屋から出た。
◇◇◇
外を出ると小さな公園があり、俺はそこのベンチにAを抱えたまま腰掛けた。
とうとうお前も人を殺めちまったな。
『……春ちゃん』
気がついたAが弱く俺を呼ぶ。
『……えへへ、もう逃げられないね……』
三「……ああ。死ぬ気で抗えよ」
これからの人生を。
。
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三虎ですンゴww - 完結おめ〜！いやぁおもしろかった！！他の小説だと、モッチー出てこないからなんか新鮮でいい感じだったよぉ〜♪これからもガンバレ！応援してるぞぉ〜☆ (2022年6月17日 14時) (
レス) @page50 id: 7ad5394cc6 (このIDを非表示/違反報告)
yui - 完結おめでとうございます！！最後までニヤニヤしながら読ませて頂きました…笑素敵な作品をありがとうございました！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2021年9月14日 16時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
乱れ桜(プロフ) - 結衣*さん» こんにちは！ほぼ初心者ですが励まされましたありがとうございます……！これからも頑張ります！ (2021年9月4日 13時) (レス) id: ab234f2f1c (このIDを非表示/違反報告)
結衣* - 神作に出会ってしまった…更新お待ちしております！自分のペースでこれからも頑張って下さい！！ (2021年9月4日 10時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乱れ桜 | 作成日時：2021年9月3日 1時
