女の子、梵天に入るってよ

23 花の由来 ページ23

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部屋でテレビを見ていると誰かがきたらしくドアをノックされる。



『はーい、どうぞ』



私がそう言うと、部屋のドアが開く。入ってきたのはココだった。



『どうしたの？』

九「ボスから、プレゼントだってよ」



ココは私に観葉植物を渡す。



なんで観葉植物？



『？
マイキーは？』

九「三途と仕事行っちまった」



観葉植物を見ると、黄緑色の控えめな花が咲いている。



この観葉植物、見たことあるな。



『これ、なんていうんだっけ』

九「知らねぇの？
アイビーだよ」

『アイビー？』

九「そう」



え？なんで？



九「こいつの花言葉知りたいか？」

『う、うん』



そっか。観葉植物にも花言葉があるんだっけ。



九「アイビーの花言葉は「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」「誠実」。結婚式のブーケでも使われてるんだ」

『へぇ。そうなんだ』

九「けどアイビーにはもう１つ花言葉があるんだ。
なんだと思う？」

『？』



今からココが言うことに、背筋が寒くなる。



九「もう1つは……「死んでも離れない」」

『！』

九「マイキーに死んでも離れないって思われてるよ。本当お前はマイキーのお気に入りだな」



マイキー……。



ココはポケットからスマホを取り出して、何か調べてる。



九「なになに……、
えっと、アイビーは家の壁や他の樹木などに絡て成長する植物。一度他者に絡まるとしがみついてなかなか離れないその姿から、そのような花言葉がつけられたと言われます。
……だってよ」

『……なんだか、寒気がした』



ボスは何を思ってこの植物を私にくれたんだろう。



死ぬ時は一緒ってことかな？



九「あー、あとこれ」



ココは持っていた袋から小さな箱を取り出した。



九「これもマイキーから」

『？』



小さな箱をもらい空けてみると、そこには



『わぁ！』



箱の中身はハートに小さなダイヤがついているネックレスだった。



九「それは外出たときとかにつけてろってよ」

『うん！』



ネックレス、とっても可愛い。



『ココつけて！』

九「はいはい」



ココに背中を向けて、ネックレスをつけてもらう。



九「ほら」

『ありがとう！』

九「似合ってんぜ」



つけてもらうと、ココはまたスマホを触り始めた。



誰かに連絡してるのかな？仕事かな？



私がそう考えてるとき、ココが連絡していたのは幹部たちだった。



このネックレスに盗聴器がついてることは私は何も知らない。





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