22 自分自身も仲間も守れ ページ22
。
三途side
コンコン
Aの部屋のドアをノックした。
……
返事がねぇな。
三「入るぞ」
このアジトの部屋は鍵がなく、いつでも入れるようになっている。
ドアを開けると、部屋の中は真っ暗。
いねーのか？
そう思っていると、掛け布団がもぞもぞと動いてる。
『……だ……れ？』
三「俺だよ」
『……は、るちゃ……ん？』
掛け布団の中からAの声がし、俺は近づき、ベッドに座る。
『……何か用？』
三「……別に」
『……何も用ないなら、早くでてって』
三「……」
冷たいセリフだな。
部屋で泣いたのか、Aは鼻声になっている。
三「……A」
『……』
Aがいる掛け布団をポンポンと叩く。
三「……悪かったな」
『…………春ちゃんはさ、人を殺したのいつ？』
三「あ？
覚えてねーな」
『……そうだよね』
人を殴ったの小さい時だな。
マイキーに誘われて東京卍會に入った。
他の隊で手がつけられなくて正式な隊に入ったのは伍番隊。
隊長に慕っていたがマイキー……王が1番。そんな王を隊長は裏切った。
王が1番だから、俺は隊長を殺した。
三「……俺は、マイキーがいればいいって思ってる」
『……』
三「……けどな、そう思ってるボスがお前を欲している。俺や幹部たちに守れって言ってる。
さっき言ったのは、……言葉の綾だよ」
『……なにそれ』
三「別に俺はいいんだけどな、お前に何かあればマイキーが悲しむしな」
『……』
三「お前が人を殺れなくてもそれは仕方ねぇかもしれねぇ。
けど万が一俺たちが守れねーとき、自分が自分の身を守らねえといけねぇ。
人殺れなくてもいいから、銃だけ使えるようにしろ」
『……うん』
するとAは掛け布団の隙間から手を出してきた。
Aは小指を立てている。
三「あ？」
『……約束』
三「何を」
『……死なないでね』
三「……死なねーよ」
死ぬ時はマイキーに殺されてぇな。あんなゴミみてーな人間に殺られてたまるかよ。
Aの立っている小指を俺は自身の小指を絡ませ、指切りげんまんする。
『……約束破ったら針千本飲ますからね』
三「……飲ませるもんなら飲ましてみやがれ」
この日をきっかけに俺はマイキーのためだから、ではなくて、俺自身のためにも守んねーといけねぇなって思った。なんとなくだけど。
そのなんとなくが分かるまで、もう少し先の話ーーー。
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三虎ですンゴww - 完結おめ〜！いやぁおもしろかった！！他の小説だと、モッチー出てこないからなんか新鮮でいい感じだったよぉ〜♪これからもガンバレ！応援してるぞぉ〜☆ (2022年6月17日 14時) (
レス) @page50 id: 7ad5394cc6 (このIDを非表示/違反報告)
yui - 完結おめでとうございます！！最後までニヤニヤしながら読ませて頂きました…笑素敵な作品をありがとうございました！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2021年9月14日 16時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
乱れ桜(プロフ) - 結衣*さん» こんにちは！ほぼ初心者ですが励まされましたありがとうございます……！これからも頑張ります！ (2021年9月4日 13時) (レス) id: ab234f2f1c (このIDを非表示/違反報告)
結衣* - 神作に出会ってしまった…更新お待ちしております！自分のペースでこれからも頑張って下さい！！ (2021年9月4日 10時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乱れ桜 | 作成日時：2021年9月3日 1時
