7話 ページ7
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三途side
初めて会った時、行く宛てもねぇAを拾った。
銃を持ち、平気で笑顔のまま裏切り者をスクラップする女だ。俺はそんな女を部下に置いて、仕事っぷりを見て補佐に置いた。マイキーもそう考えていたらしい。
ストーカーだし変態だし、クソうざくて嫌なとこいっぱいあるが、こんな俺のことを追いかけてきてくれるんだよな。もの好きな奴。
こいつがもし……俺以外の誰かを好きになったら俺は…。
『ーーー三途さん！』
「……」
『三途さんってば！』
「……あ？」
『もう！何回も呼んでるのに！』
いけねぇ。ボーッとしちまった。
『なに飲みますか？』
「……チーズケーキ」
『え？飲み物じゃないですけど……
すみません、チーズケーキ1つください！』
「は、1つ？
お前は食わねーの？」
『食べますよ！三途さんといっしょに！
三途さん、一緒に食べさせ合いっこしましょう♡』
知らねぇ奴の前で恥ずかしいこというなコイツは。
「チーズケーキ2つ」
『え？ひとーーー』
「2つ」
店員を睨みながら言いつけると、怯えながら2つで注文を受けた。分かってんじゃねーか。
目の前に口を尖らせてるAがいるが、そんなの無視。
『食べさせ合いっこしたかったのに〜！』
「誰が一緒に食うかよ」
『ぶ〜〜〜！』
頬を膨らまし、ふてくされてるのを無視して窓から見える外を見てるとAからの視線がすげぇ。
「なんだよ」
『……こうやって三途さんと一緒にいるのが幸せだなって思って』
「……そーかよ」
『ねぇ三途さん、私三途さんが好きですよ』
「……」
この言葉も、毎日聞く言葉の1つだな。
今までこんなに俺に尽くすを好きな女に出会ったことなかった。なんだかむず痒い。
店員「お待たせしました」
『あ！ケーキ来ましたよ！』
「うるせぇ騒ぐな頭痛てぇ｣
『頭痛いんですか！？薬いります！？』
｢いらねぇ｣
店員がケーキと伝票を置いていき、Aはケーキに目をやるとキラキラ輝かせてまるでガキみてえ。あ、ガキか。
『食べましょう！お腹空きました』
｢あぁ｣
Aからフォークを渡され、ケーキを口にいれる。
うめぇ。さすが梵天が管理してるだけある。
「A、鼻にケーキついてっぞ」
『えっ！本当ですか！？
は、恥ずかしい！
三途さんとってくださいよ！』
｢ヤダ｣
笑ったり怒ったりしてるAを見ながら甘ェケーキを一切れ一切れ、口に入れた。
→
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ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしています！！頑張ってください！ (2021年9月23日 16時) (
レス) id: 71bdc7cd9e (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - あ、クライマックス………いや、作品の波……？でしょうか。更新頑張ってください！ (2021年9月20日 18時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
叫びすぎて喉痛い - ふっ…控えめに言って神 (2021年9月18日 20時) (レス) id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - うわぁ！！！神作品！！！自覚してくれ三途くん！！！更新楽しみに待ってます！ (2021年9月16日 18時) (レス) id: f68d781c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乱れ桜 | 作成日時：2021年9月14日 14時
