16話 ページ16
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三途side
一応上司と補佐だし、アイツとはGPSを共有している。別にそんなことしなくてもって思ったがアイツがうるせぇから仕方なくやっている。そのGPSを確認したところまだ家にはいるらしい。
とてもAは震えている声を出していた。初めて会った時みたいに弱くて消えてしまいそうな声。
もしかして誰かが家に入ったのか?いやだけどアイツがそんなヘマするワケねぇ。家もオートロックだから大丈夫なはず。そう簡単に人入れられねーよ。汚ぇしな。
そう考えてると自宅のマンションに着いた。オートロックの番号を押し、ロックを解くとエレベーターに乗る、。
片手に持っているスマホを見ると、家からアイツは動いていない。
一体何があったのだろうか。これで俺を呼ぶ為にわざとだったらマイキーに許可もらってまじ殺す。
ドアをカードキーで開けて、家の中に入る。その前に除菌しねーと。
拭き終えると、Aの部屋に行く。
こないだ引っ越した時にAの部屋も用意してやった。そのうち死ぬかもしれねーけど生きてるうちだけな。死んだらもちろん引っ越すが。
「A?」
…………
何も返事がない。いつもならおかえりなさい、って飛びついてくるのに。
「は?どこいるんだ?」
一応確認で風呂場、トイレとか探したけど居ない。もしかしてリビングか?
そう思いながらリビングに足を踏み入れる。すると
「!?!?
A!」
Aがいた。気を失っているが顔が赤くて汗が凄い。
右手にはスマホ。さっき電話した時に気を失ったのか……?
一体何があった。
「おい!どうした!」
『…………』
「おい!」
『…………うぅ』
Aを強く揺さぶるとうめき声をあげた。
首……は締められてねぇな。血も出てねーし、薬でも飲んだか?
変な薬があるわけねーからちげぇか。俺のアノ冷たい薬はAのバレねぇとこに隠してるしな。
周りをキョロキョロ見ると目に入ったのは体温計。
……は?体温計?
「オマエ、もしかして熱あんのかよ」
一応アルコール消毒してAの口に体温計をぶっさしてみる。その体温計は1分もしないで鳴り、俺はそれを見る。
「はァ!?」
体温を測ったら40℃を超えていた。
「……やべぇな」
俺は直ぐ様、医者とマイキーに電話をした。
「……なんですぐに熱出たっていわねぇんだよ。らいんでもすればいいじゃねぇかクソ女」
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ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしています!!頑張ってください! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 71bdc7cd9e (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - あ、クライマックス………いや、作品の波……?でしょうか。更新頑張ってください! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
叫びすぎて喉痛い - ふっ…控えめに言って神 (2021年9月18日 20時) (レス) id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - うわぁ!!!神作品!!!自覚してくれ三途くん!!!更新楽しみに待ってます! (2021年9月16日 18時) (レス) id: f68d781c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乱れ桜 | 作成日時:2021年9月14日 14時