１５祓い ページ17
部屋に入り、Aはソファーに寝かした
毛布をかけて…
俺の寝室に、モトキを寝かした
紙を人形に作り…モトキにつく、痛みや…邪気を形代(かたしろ)に移し…
マ｢おんころころ…せんだり…まとうぎ…そわか…｣
お札をモトキにかざした
黒いナニかがお札に吸い込まれるように消えた
一旦…俺の仕事は終わり…
シルクたちの所に戻った
ちょうどAの目が覚めたらしい…
A｢うん…は！モトキは！？｣
マ｢隣の寝室にいる。｣
毛布をソファーに置いて…立ち上がった
ダ｢A…まだ寝てた方が良いんじゃないか？｣
A｢いや…私はもう大丈夫…モトキが心配だから…｣
ぺ｢シルクそっくり…｣
シ｢俺じゃない！｣
確かにな？シルクって俺達が怪我や熱を出したら体が疲れているのに自分の体調を犠牲にして面倒みるから…
そこがそっくりか…
A｢じゃあ…行ってくる！｣
ビューンと効果音がつくかと思うほど速い
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside
タオルを冷水で絞って…モトキの額に乗せた
A｢モトキ…｣
手を握って…座る
陰陽師は、甘い世界ではない…
この時代…陰陽師など、安倍晴明しか知らないと思う
陰で皆を守っているのだから…
陰陽師はお遊び、陰陽師ごっこなどの楽しいものじゃない…
誰かを救えば、誰かを犠牲にする
平和をとれば、仲間を犠牲にする
こんな自分が…よく陰陽師になれたなと思ってしまうんだ。
怪我をしたモトキに…
A｢ごめんなさい…｣
それしか言えなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
シルクside
ザ｢A…遅くない？｣
マ｢何か…どうしたんだろう…｣
戻ってこないAを見に確認に向かった
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作者名：魚Ａｙａ | 作成日時：2020年1月10日 2時
