【36話】ユウちゃん(オタク)への供給。 ページ44
男主side
『ーーあ、そうだ』
フ｢んぁ？｣
露店を見て回っている最中。
ふと、思い出した物事にピタリと足を止めた。
スマホを取り出して何やらポチポチと操作する僕の手元を、体格のいいフロイド君が身体を折り曲げて覗き込んでくる。
フ｢どーしたの｣
『あれ、これ違うアプリ……あ、そうだこれだ。
此処をこうして…あ、こうだ。
フロイド君、はいチーズ』
フ｢はぁ？｣
四苦八苦しながらカメラアプリを起動して、自撮りのモードに変えた。
訝しげなフロイド君が画面に映り込んで来る。
んん、自撮りって難しいですね……｡
『ユウちゃんから頼まれてたんですよ、｢出来ればツーショット写真を送って欲しい｣って』
フ｢へー。
…これで良いの？｣
『あぁ、そういう感じで大丈夫です……ヨ゛っ(ﾋﾟｼｯ)』
フ｢…？｣
…盲点だった。
身体が大きいフロイド君が画角に収まるにはかなり僕の方に身体を寄せなければならなかった。
つまり、その……かなり距離が近いというわけで。
ヤケになりはしたが、羞恥心が完全に抜けた訳では無いので普通に照れるし恥ずかしい。
フ｢……シエル先輩、顔赤いよ？だいじょーぶ？｣
『あ、いえ…大丈夫です……』
思わずサッと目を逸らしてしまった。
結構慣れましたけどフロイド君ってかなり顔が整ってるんですよね…均整のとれた顔立ち…。
顔がいい人間が近くに寄ると無条件に照れるってユウちゃんが言ってましたけど…、ホント何ですね……｡
…と、視界の端のフロイド君の頭上に、💡マークが浮かんだ気がした。
フ｢──バァ♡｣
『ﾋｭｯｯｯ』
ズイッッとフロイド君が唐突に距離を詰めてきた。
思わず再度ﾋﾟｼｯと固まってしまう。
あの、頬っぺたと頬っぺたがくっつきそうなんですが……あ、顔がいい…()
フ｢えいっ♪｣
『あっちょっと…！』
パシャ、と一枚。
呆然としてる間に、さっさと送信ボタンを押されてしまった。
因みにアズール君やジェイド君に報告する意味も兼ねているので、送信先はマジカメである。
『おっふ…』という声が口から漏れ出る。
アカウント名:ドラゴンだけどドラゴンじゃない
アイコン:【リリアとのツーショット】
投稿文:撮っちゃいました〜
因みに書いたのオレ♡
シエル先輩の顔マジウケるw
#デート
#ツーショット
#イケメンズ
異世界産のオタク:待って待って待って顔がいい顔がいいありがとうございます
ところで何でシエル先輩照れてるんですかデートですかありがとうございま【このアカウントは停止しました】
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シアン・ローズ（別アカ） - サンズに勝てる････････ライトセーバー買おうかな････････あと更新頑張って下さい！ (2022年10月25日 20時) (
レス) @page25 id: 215c26ef03 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃(プロフ) - 愛菜さん» (*- -)(*_ _)ペコリ (2022年2月22日 12時) (レス) @page18 id: d0b76ddb34 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いえいえ！自分も一瞬気づかなかったです笑 (2022年2月22日 12時) (レス) id: b3d1c81104 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃(プロフ) - 愛菜さん» ｱｯすいません書き忘れです！修正してきます(´・ω・｀) (2022年2月22日 12時) (レス) id: d0b76ddb34 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - 男主君の各キャラの呼び方の所の二年生の所にシルバーが居なかったんですけど書き忘れですか？ (2022年2月22日 11時) (レス) @page9 id: b3d1c81104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊乃 | 作成日時：2022年2月20日 21時
