八つ当たり（SnowMan目黒） ページ2
all第三者
都内某所。
目黒とラウールとAは、3人で鏡に向かい、仲良くダンスの練習をしていた。
と、言いたいところなのだが、
部屋の空気は、少し、いや、かなり悪い。
Aとラウールは苛立ったような様子で、
目黒は険しい顔。
互いに言葉も交わさず、鏡に向かっている。
なぜ、こんなに重たい空気なのか。
ー原因は、A。
「ねぇ、Aさぁ、もうちょっと優しくペットボトル置いてよ」
さっきから腹の虫が悪いのか、態度が良くないのだ。
その理由は大体わかっている。
毎度、同じ箇所でダンスを間違えた後に舌打ちをしているのを見るに、概ね、そういうことだろう。
苛立ってしまうのもわかるのだが、
感情的に動いている様子にあまり良い気分はしない。
しかも、それを注意しようものなら、
「ラウも自分の荷物広げないでくれる」
「まじでこの振りの時に近すぎんだけど、邪魔」
「ラウのせいだから、まじで腹立つ」
こちらが理不尽に怪我をするのだ。
そんなAにラウールと目黒は目を合わせてため息をつく。
お互い忙しい中で予定を合わせた、貴重な日なのだ。
折角だから、もっと楽しく練習がしたい。
2人が悩んでいると、Aの手から再びペットボトルが乱暴に落ちた。
何度目かの“それ“に、
とうとうラウールは再び音楽をかけ直そうと動いたAの腕を掴んで引き留めた。
「…何、離して。」
「ちょっとお話ししよう、」
「なに。別に話すことなんもない。」
「Aが無くても、俺があるの。」
納得のいかないAは、鬱陶しそうな様子。
そんなAを無視して、ラウールは話を続ける。
「ねえ、さっきから態度悪すぎ。」
「…だから？」
「…『だから？』って、、」
悪怯れる様子のない態度にラウールも呆れてため息をつくしかない。
「時間の無駄なんだけど、離して」
Aは、時間がないのに、いちいち間の長いラウールにイライラしていた。
何がしたいのかよくわからない、
こっちだってやりたいことがあるのに付き合ってらんない、
そんな具合。
「あのさぁ、まじでいい加減にしないと怒るよ」
ラウールの深いため息とともに出た低い声。
いつもなら怖気付くAも今日は違う。
「それこっちのセリフなんだけど。まじでいい加減に離して。」
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瞳(プロフ) - 更新ありがとうございます⭐︎心配してました^_^皆そうさんの小説好きなんですね⭐︎ (3月6日 13時) (
レス) id: f18ac5488a (このIDを非表示/違反報告)
そう(プロフ) - 瞳さん» ありがとうございます〜 これからもよろしくお願いします╰(*´︶`*)╯ (3月5日 22時) (レス) id: 9450fde163 (このIDを非表示/違反報告)
そう(プロフ) - Rさん» こちらこそありがとうございます❤︎ (3月5日 22時) (レス) @page7 id: 9450fde163 (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - 移行おめでとうございます⭐︎ (2月19日 3時) (レス) id: f18ac5488a (このIDを非表示/違反報告)
R - 更新ありがとうございます！とっても嬉しいです！！ (2月19日 0時) (レス) @page1 id: 145417aa36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そう | 作成日時：2024年2月18日 22時
