オレンジ色の空＿２

こうぼうせん（Aぇ 佐野晶哉） ページ47

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歳の近い設定です、ではではっ





＊ ＊ ＊






「Aさん、、ブログのやつください！」

「あ、忘れてた…すいません、後で送ります！！」


もはや事務所で見慣れたマネージャーとAのやりとり。

最近、ブログの更新をギリギリになって、催促されて、本当に駆け込みセーフで更新するのが常になっている。

今日も今日とて、AのマネージャーはAと静かに戦っていた。

一方で当の本人は、徐々に苛立ちに変わっているマネージャーに気付いていないのか、何やら事務所の空き会議室でパソコンと格闘中。


そんなデジャブのような光景をAの隣で見ていた佐野がたまらずにつっこんだ。


「今やれや」

「いや、ちょっと手が離せないから」

「そんなんいつでもできるやん、そうやって毎回ギリギリに提出してマネさん困らしてるんやろ？」

「うるさいな、晶哉」


指摘されると天邪鬼が発症して、後回しにしたくなって、また手を動かし出すA。


「おい、常習犯、今やーれぃっ、」

「待って、良いとこなの」

「うぉい、待機してんでマネージャーさん」

「ちょいと待てい」

「圧、えぐいかけてますやん」


もはや意味はないのだが、圧をかけるようにAの前に立つマネージャー。

やんわり茶化しながら注意するも、本当に言うことを聞かない。

もう何度マネージャーが焦っているのを見たことか。

佐野は、ふと時計を見る。


「あと、締切まで30分ぐらいしかないやん」

「大丈夫大丈夫、30分もあるんだから」

「自分、毎回それ言うてますやん」

「あは」


本人は、締切に間に合えばなんでも良いという感じらしい。
ブログやりたての時は張り切って、とてつもなく早く提出していたのに、いつの間にかこの有様である。

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