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モトキside ページ28

モトキside


1月中旬、動画撮影後のタイミングで
Aに部屋に呼び出された。

マサイと付き合った時の一件で
一対一の対面は少し気まずかったが

「この間は怒ってごめんね?」とAに謝られ
「俺の方こそごめん」ときちんと仲直りできた。

「モトキと久し振りに話したかっただけなんだ。
急に呼び出しちゃってごめんね」

「いや、Aから呼び出されて助かった。
聞きたい事があったんだ」

「聞きたい事?貯金は順調に増えてるよ?」

「それは全く心配してない。
…高校卒業の少し前にマサイと2人になっただろ?
あの時何があったか気になって」

「あれね、マサイにちゅーした」
Aは少しも悩むそぶりも見せず即答した。

「…Aからなんだ」

「んー?雰囲気でどちらからともなくってのが
正解だったっぽい。なんで?」

あっけらかんと言われ、脱力する。

「Aはずっとアイドルで周りに女だけだっただろ?
俺、Aはもっとそういう事に疎いと思ってた」

俺の発言にAが遠い目をしてる。

「…モトキは女を色々と誤解してる。
グループ加入前に恋愛してた人は結構いたんだよ?
肉食系のお姉様たちが男の落とし方講座とか楽屋でやってたし、
よくエグめの下ネタとか聞きたくないのに聞かされてたよ…」

天使のような妹を知らないうちに穢されていた。

「…同性間のセクハラだな」

「そうだね。訴えれば勝てる気がする。
…モトキも女の裏側には気をつけないとだよ?」

Aの忠告は胸に刻まないといけないだろう。
俺は力強く頷いた。

「でもお姉様たちのおかげで積極的になれたのかも?」

「…それは良いのか悪いのかわかんねぇ」

・→←マサイside



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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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