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避けられなかった事に安堵し、
触れたままの唇を離そうとすると
マサイの右腕がわたしの腰に回る。

角度を変え、マサイの方から口付けられる

ほとんど無意識に手を離し
両腕を彼の首に回し、深く口付ける。

息継ぎのタイミングも分からず、
ただ小さく角度を変え、何度も唇を合わせる。



不意に軽く肩を叩かれ、目を開ける

「ごめん、これ以上は俺がヤバい」

「…私こそごめん。ちょっと調子に乗った」

2人で困った様に笑い、少し離れてソファーに座り直す。

「ちゃんと付き合ったら、続きしようね?」

「…それ、意味わかって言ってんの?」

「もう21だよ?」

「それもそうか」

「前にも私がちゅーしたことあったでしょ?」

なかった事にはなったが、記憶にはあるはずだ。

「…いや、あれは俺からだろ?」

「…?」

2人とも間抜けな顔をして、ふっと笑う。

「…あの時、もう好きだった?」

マサイが頷く。

「…Aがアイドルになった初日に気付いた」

5年前のあの初日が蘇る。
マサイとモトキが、わたしを見守ってくれていた。

「なんか遠回りしちゃったのかな?」

「いや、結局Aがアイドルにならなきゃ気づかなかったと思う」

「そっか。アイドルになって本当に良かったな」

「…Aは本当に俺でいいのか?」

「もう一回ちゅーするよ?」

「ごめん。もう聞かない。
…俺の気持ちはフィッシャーズがまとまったら言わせて欲しい」

「うん。待ってる。明日からも頑張ろうね!」

「Aは大学もあるんだから、ほどほどにな」

マサイが立ち上がり、帰宅する流れだ。
私も立ち上がり、玄関まで見送る。

「明日、もう今日かな?起きたらラインするね」

「おう。あ、そうだ」

玄関から出ようとするマサイに引き寄せられ
軽く頬に口付けられる。
いきなりの出来事に私は間抜けな顔をしているだろう

「じゃあまた後でな」

玄関の扉が閉まりしばらく呆然とする。


「付き合うってなんなんだろ?」

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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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