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マサイにいつか告白すると伝えた日から
3週間ほど過ぎ、もう10月の初めだ。

「おつかれ、鞄持つよ」

マサイに出迎えられ、部屋に入る。

「ありがと。お邪魔しまーす」

あの日から何度かマサイと会ったが、
2人でいる時の雰囲気が少し変わった。
わたしの自惚れでなければだけど、
告白は受け入れてもらえると思う。

今はフィッシャーズをまとめる大変な時期だ。
2人でちゃんとシルクを支えて、
問題が片付いたら、告白する。

「おつかれー。最近忙しそうだな。卒業関係?」

呑気なモトキに思考を遮られ、向かいのソファーに座る。

「んー。それもあるけど事務所との話し合いが一番時間取られてる」

来週に卒業コンサートを控えているが、
リハーサルに入るのもまだ先だ。

「事務所との話し合い?」

「社長が来年あたりに変わるんだよね。
だから今のうちに辞めるの」

現社長に変わり、息子が社長になるらしい。

「「はっ?」」

2人ともすっごい驚いた顔してる。

「今の社長にはやりたい事だけやらせて貰えたけど、
次の社長はそうはいかなそうで」

「やりたくない事をやらされる?」

ちょっとモトキが怒った顔してる。
それを避けるために辞めると言うのに。気が早い。

「まだわかんないけどね。
まぁ、円満に辞められるように
今の社長と話し合ってる」

破格の対応と言ってもいいだろう。
私は周りに恵まれすぎている。

「…この先どこか他の事務所に移るのか?」

「ん?芸能事務所は入らないよ?」

「それはAの夢を諦めることにならないか?」

「…私の夢はなんだと思う?」

「アーティスト?」

「ちょっと違う。
歌うことも作曲も続けるけど、
なりたい職業じゃなくて、
もっと人生の目標みたいなものがある」

「…俺たちと一緒に楽しく過ごすとかか?」

「マサイのはほぼ正解。
好きなこと、やりたい事を全力でやって
死ぬまで笑って生きる事が夢」

人はいつ死ぬかわからない。
お父さんもお母さんも急な事故で亡くなった。
いつ死んでも後悔しないように生きていきたい。

「私がそれを叶えられる場所がフィッシャーズ」

「それ、シルクに伝えた方がいい」

「たしかに。今かなり心打たれた」

「ほんと?じゃあラインしとくね」


「…ノリが軽いな」

「…さすがAって感じ」

・→←マサイside



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設定キーワード:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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