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マサイside ページ21

マサイside

「マサイごめんな。混乱して酷いこと言った」

「?」
シルクとのオフ会の相談中、
急に入ってきたモトキに謝られる。
特に酷い事を言われた覚えがない。

「モトキ慌てすぎ。マサイの方が混乱してる」

シルクの助け舟でモトキが謝罪の理由を話し始める。
俺に強引にされたんじゃないかと疑ってしまって
Aに怒られたらしい。
…キスマークをつけた俺が悪い気がする。

「…モトキの気持ちもわかるから気にすんな。
なんか俺の方こそ悪かった」

同じ立場なら俺もそう思ってしまうだろう。

「Aはそういう事に疎くて受け身だと思ってたけど。
……違かったんだろ?」

モトキが俺の首元を見て問いかけると
シルクも首元の跡に気付き驚いた顔をしてる
俺は頷く事しかできない。

アイドル卒業後から昨日まで、
2人で会うと毎回不意打ちで唇を奪われてきた。
Aは男の俺より男らしいところがある。


「肉食系女子…?」
シルクのつぶやきは聞こえないふりをする。


「昨日から付き合ったってAが言ってたけど
本当に昨日からでいいんだよな…?」

不安そうに聞いてくるモトキに
「…わからん」と一言だけ返す。
思い返してみればアイドル卒業の日からずっと
付き合ってるとも言える状態だ。

「でも、Aがそう言ってるならそうなんだと思う」
自分に言い聞かせるように呟くと、
モトキとシルクが同情的な視線を向けてくる。

「…ちなみに、はじめてキスしたのも昨日か?」
シルクの問いかけに一瞬迷ってしまう。
「いや、もっと前」と絞り出すとモトキが思い当たった顔をする。

「…Aはアホだけど見捨てないでやってくれ」

「…俺からも頼む。お前らほんとお似合いだよ。これから周りを巻き込まない程度に幸せになってくれ」

モトキとシルクに懇願され「任せろ」と力強く頷く。

「これからはマサイが暴走止めてくれるだろ。
恋人でもあり、コンビでもあるんだから」

「あぁ。それは大いに期待できるな。
マサイ、Aをよろしくな」

Aにとって兄のようなシルクとモトキ。
2人に期待されていては頷く以外ないだろう。

「…俺1人で無理な時は救援呼んでもいいか?」

シルクside→←・



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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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