防弾VSヌナ２片想い編 (ページ8)

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ただ、ヌナを守りたかったから・・・ページ8

JK「・・・わかった。」

ス「約束は、きちんと守りますから。」

この時は、これが最善だと思った
ただ、ヌナを守りたかったから・・・

―――１時間前某テレビ局
バラエティ番組に出演の為、準備をしていた
マネヒョンと一緒に出て行ったヌナの帰りが遅い
何だか胸騒ぎがして、落ち着かない

JK「トイレに行って来ます。」

JM「ジョングギ、ついでに飲み物をよろしく。」

TH「俺の分もよろしく。」

JK「いつものでいいですか？」

うなずく二人に見送られ、控室を出た
局内の通路、ヌナを探していろんな場所をうろつく

マネ「おい、グク。こんな所でどうした？」

声をかけられ振り返ると、マネヒョンが立っていた
額の汗をタオルで拭き、肩で息をしている

JK「マネヒョンこそ、どうしました？」

マネ「実は、Aさんを探している。」

JK「一緒じゃなかったんですか？」

マネ「トイレに行ったきり、戻って来なくて。」

JK「まだ時間あるし、ヒョンたちにも伝えて下さい。」

マネ「わかった。」

以前ここへ来た時に、気になる場所を見つけた
きっとそこにいる・・・
急いで、そこへと向かう

「・・・グク、助けて！！」

今、ヌナの声がした気がする
辺りをキョロキョロ見回して、声のした方を探す

JK「ヌナ！」

今いる場所のちょうど真向いの通路
窓を背にしたヌナに、あの男が迫っている
すぐ先の通路を渡れば向こうへ、俺の足なら助けに間に合う
向かおうとした瞬間、背後からいきなり誰かに抱きつかれた

「オッパ、私とつき合って下さい。」

あの男といえば、こいつか

JK「離して。」

ス「つき合ってくれたら、彼があの人につきまとわない様に言います。」

JK「そんなことどうでもいい、邪魔しないでくれる？」

体の前に回された彼女の腕
それを振り解こうとした手が、彼女の言葉に止まる

ス「キス以上のこと、あの人が無理矢理されてもいいんですか？」

JK「えっ。」

逃げようとしたヌナを捕まえたあの男が、ヌナの服に手をかけた

ス「このままだと、まずくないですか？」

JK「だから、」

ス「私なら、彼を止められますよ。これからも、あの人が狙われないように。」

スンリが、番号を表示させた携帯画面を俺の前に突き出してきた

ス「どうしますか？」

この先もこんな風にヌナが狙われる
そんなことになれば、俺たちからヌナが離れて行ってしまうかもしれない
例えどんなことになっても、ヌナが傍にいてくれるなら