ジミナ、ヌナが日本に帰っちゃう ページ46
壁を背に、膝を抱え座っているグギ
JM「グギ、ヌナに謝ろう。」
JK「・・・許してくれないと思います。」
ぎゅっと膝を抱え直す
JM「そんなこ、」
JK「今さら、何を言っても無駄ですよ。」
JM「だからって、このままでいいのか？」
JK「・・・・・。」
膝にあごを乗せ、ぶつぶつ言っているグギ
JM「もういい、そこでイジケてろ。」
グギを部屋に残して、テヒョナを探しに向かった
携帯を鳴らしても通じず、カトクをしても返事がない
しばらく近所を探し回って、汗だくだ
JM「どこにいるのやら・・・んっ？」
目を凝らしてよく見ると、怪しい人影が・・・
物陰に隠れる様にして、身を潜めている
JM「テヒ、ぶふっ。」
見つかった嬉しさで駆け寄り名を呼ぶと、口を塞がれた
TH「しぃー！！」
静かにするように指示され、うなずく
JM「ここで、何を？」
TH「あそこ。」
テヒョナと同じように身を隠して、指先に視線を合わす
街灯から少し外れた街路地に、見知った顔が二人
JM「何、話しているのかなぁ。」
TH「・・・もう少し、近づこう。」
気づかれない様に、そーっと距離を詰めた
KI「――――A、一緒に日本へ行かないか？」
「え？」
KI「しばらく、帰れてないだろ？」
「うん。」
何とか聞き取れてはいるが、たまに通るバイクの音で声が掻き消されてしまう
TH「ジミナ、ヌナが日本に帰っちゃう。」
JM「黙って帰るなんてことは、しないと思うよ。」
TH「でも、」
「カイ？！」
大きな声が聞こえた時には、ヌナがカイヒョンに抱きしめられていた
ヌナは、ぎゅっとカイヒョンに抱きついたまま離れない
TH「ヌナ、カイヒョンとつき合うことにしたのかな。」
安心して身を任せているように見えるヌナ
そんなヌナを優しく受け止めているように見えるカイヒョン
TH「もしそうだとしたら、俺はどうすればいい？」
JM「そんなこと、俺だってわからないよ。」
これ以上ここに居ても苦しくなるだけ
テヒョナの肩に腕を回し、宿舎へ戻ろうと促した
振り返ったテヒョナの足が止まる
JM「ほら、早く帰ろう。」
TH「グギだ。」
JM「え、どこ？」
辺りを見てもグギらしき姿は見当たらない
JM「見間違いじゃないの？」
TH「絶対に、いた。」
JM「とにかく、帰ろう。話は、それからだよ。」
とにかく、ヌナが帰ってきたら聞き取り調査だな
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
