ココアの上にホイップクリーム ページ43
JK「例の男に、無理矢理キスされたみたいです。」
ジョングギの言葉に、変に頭が冴えていくのがわかる
JM「許せないな。」
そう言った自分の声が思ったより冷たく響く
静かな怒りってこういう事なのかなって、冷静に思った
でもやっぱり、イラッとした感情とモヤッとした感情に眠れなくて
水でも飲もうとキッチンへ向かった
「はぁ〜。」
先客が、いたみたい
JM「今ので、かなりの幸せ逃したね。」
「そぅ・・かな・・・っ。」
俯いて答えた声が震えている
立ち去ろうと俺の前を横切ったヌナを捕まえた
JM「一人で泣かないの。」
ぎゅっと抱きしめる
すると、声を押し殺しながら泣き始めたヌナ
泣き止むまで、ただ抱きしめた
「ごめんね。服、濡れちゃった。」
JM「いいよ、これぐらい。」
「着替えた方がいいレベルだよ。」
そう言われると、確かにぐっしょり濡れている
JM「鼻水つけた？」
「つけた(笑)」
うん、笑えているから大丈夫だな
JM「すぐ戻る。」
急いで部屋に行き着替えて、すぐにキッチンへと戻る
ヌナは、ホットココアを作っていた
「ジミンも飲む？」
ココアの上にホイップクリームを乗せている
どれだけ甘くする気なのだろうか
JM「うん。でも、クリームなしで。」
「はーい。」
リビングのソファーを背にラグに並んで座る
ココアを一口飲む
「もしかして、グクから聞いた？」
JM「うん。」
「いろいろ思い出したら、眠れなくなっちゃった。」
小さな手が、マグカップをぎゅっと握りしめていた
俺のキスに応えるヌナが可愛い→←ってか、いちゃついてないってば
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
