青バラのピアスとネックレス ページ21
局内ですれ違ったヌナの首と耳元で、青バラが綺麗に咲いていた
JS「ヌナ、お疲れ様です。」
「ジョシュアさん、お疲れ様です。」
JS「似合っていますね。」
「ありがとうございます。とても気に入っています。」
にこっと笑って、彼らの後を慌てて追いかけて行ったヌナ
元気がない気がする・・・やっぱり、ジョングクのせい？
JS「寒くなってきたなぁ。」
12月初旬に開催されるヨーロピアン・クリスマスマーケットに来ている
以前から行ってみたいとヌナが話していたことを覚えていたから
開催日が休みだとわかった瞬間、すぐにヌナに連絡をした
「ジス、お待たせ。」
待ち合わせに来たヌナは、髪を軽く巻いていつもより少し濃いメーク
白のタートルネックのセーター、黒の細身ジーンズに白い靴
グレンチェックのロングコートを羽織っている
「ジス、見て。可愛いクッキーが、いっぱい。どれ買おうかなぁ。」
一つ一つ手に取って、真剣にクッキーを選んでいる
笑顔のサンタクッキーを顔の横に持ってきて、真似して笑った
「ふふっ(笑)それに決めた！」
楽しそうに笑って、俺が手に持っていたクッキーを買った
ちょこちょこつまみ食いしながら、お腹を満たしていく
JS「ねぇ、ヌナの好きそうな雑貨あるよ。」
「本当だ、可愛い。」
JS「ここに、いて。ちょっと買い忘れた物があるから、あっちのお店に行ってくる。」
「うん、わかった。気をつけてね。」
JS「それは、ヌナの方だよ。すぐ戻るから。」
「はーい。」
ヌナをその場に残して、俺は先ほど見かけたアクセを販売している屋台へと急ぐ
JS「あった、あった。良かった、まだ売切れてなくて。これとこれをお願いします。」
青バラのピアスとネックレスのセット、一目見た瞬間からヌナに似合うと思った
購入した物をポケットに隠して、ヌナの元へ戻る
ヌナが見ているお店に置いてある可愛いジュエリーケースを見つけた
さっき買った物をこのケースに入れて、プレゼントしようかな
JS「そうみたい。持ち運びの時に便利なサイズだし、買おうかな。」
「私も。」
大人っぽい恰好をしていても、子どものように無邪気にはしゃいでいて本当に可愛い
その後もいろいろな屋台に目移りしながら、二人で買い物を楽しんだ
日が暮れてきて、街中のイルミネーションがキラキラ光り輝きだす
ヌナは、レフのシャッターを夢中できっている
大きなツリーの前に二人並んで、お互いの携帯で撮影し合った
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
