防弾VSヌナ２出会い編 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:598,580 hit

熱心なファンがいますねページ8

真紀さんが受付へと向かって行く、私はブースから少し離れて様子を窺う
しばらくすると、数人の足音と男性の話し声が聞こえてきた

真紀「こちらになります。どうぞ、ごゆっくり。」

案内をした真紀さんが、私の所へ来て耳に口を寄せる

真紀『ジョングク君、来たわよ。』

『えっ・・・。』

1枚のチケットを見せられた

『それ、南さんのチケット？』

招待者専用のチケットには、誰が来たかわかる様にシールを貼ってある

真紀『彼、南さんにもらったみたい。』

質問してくる真紀さんから逃れていると、南さんのニヤけ顔が浮かんできた
見終えた様子のベクオッパたちが、こちらへ歩み寄ってきた

真紀『終わったら、声を掛けてね。』

彼らに気づいて、この場を離れて行く真紀さん

KI「随分、熱心なファンがいますね。」

ひとつひとつ丁寧に作品を見ているジョングクさん

BK「ファンというよりも、恋でもしているみたい。」

SG「グクのあんな顔、初めて見た気がします。」

JS「Aヌナ、どうしました？」

BK「あれ、複雑な顔だ。」

「だって・・・。」

KI「まぁ、複雑にもなりますよね。」

MG「もしかして、グクは知らないんですか？」

「言わないでよ、私のこと。ジョングクさんには、自分から話すから。」

BK「いろいろ事情が、あるんだよね～。」

「ちょっと、ベクオッパ。しぃーっ！」

MG「事情って、」

JS「どうであれ、Aヌナがしばらくこっちに居てくれるのは嬉しいです。」

ミンギュの言葉を遮って話題を代えてくれたジスが、にこっと笑いかけてくる

「私も嬉しい。ジス、今度買い物に行こうね。」

MG「俺も行きます。」

BK「はいはい。皆、順番な。」

KI「ヌナ、時間大丈夫ですか？」

カイがそう言うと、ミンギュが呼びに言ってくれた

BK「ずっと隠すつもり？」

KI「この姿が本当のAヌナだってことくらいは、話してもいいと思いますけど？」

「・・・嫌われているから、無理。」

私の答えは、慌てて駆け寄って来たジョングクさんの足音でかき消された