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窓に写る寂しそうな顔 ページ28
「・・・嫌われているから、無理。」と、Aが小さく洩らした本音
俺の耳には、ちゃんと聞きとれていた
KI「ミンヌナ。最近、Aヌナと会いましたか？」
ミン「ううん。Aに、何かあったの？」
KI「こっちに来てから、あまり笑わなくなった気がして。」
ミン「Aが？カイは、その原因を何か知っているみたいね。」
KI「実は今、AヌナがBTSの付き人で働いています。」
ミン「え、そうなの？」
KI「はい、展示会の準備に来た頃から。その仕事で何かあったみたいですが、話してもらえなくて・・・。」
ミン「そう。ハナと一緒に誘い出して、話してみるわ。」
KI「お願いします。」
ミン「任せておいて。」
ひとまずミンヌナにAのことを任せることに
それとは別に、次の休みにAと出かける景色のいい場所を探した
「カイー、見て見て。」
KI「はいはい、はしゃぎ過ぎて転ぶなよ。」
「はーい。」
楽しそうに走り回っている、ここに連れて来て正解だったかな
夢中でカメラのシャッターを切っているAの姿を見ていた
帰る車内では、昼間の姿が嘘のように黙って窓の外を眺めている
KI「A、まだ時間ある？」
「あるよ。」
KI「もう少し、ドライブにつき合ってくれない？」
「いいの？」
KI「ついでに、ご飯を食べて帰ろう。」
「うん。」
窓に写る寂しそうな顔を見るたび、このまま連れて帰ろうかなって何度も思った
俺も・・・友達で良かった→←ヌナを守りたいって、改めて思った
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
