ココロさんの展示会 ページ17
JK「これだ。」
いつも携帯で眺めている写真が、１枚目に飾られていた
ゆっくり歩みながら、１枚１枚をじっくりと眺める
新しい作品を目にする度、心拍数が上ってゆく
初めてココロさんの写真集を見たとき以上の感情だ
MG「グク、そろそろ帰らない？」
JK「え？」
ミンギュに声をかけられるまで、時間を忘れていた
周囲を見回して、先ほどまでいた観覧者が誰一人といなくて
JK「もしかして、閉館時間？」
MG「ちょっと過ぎちゃったけどね。ヒョンたちが、待ってるよ。」
振り返ると、ヒョンたちがソファーに座ってこちらを見ている
慌てて駆け寄って、頭を下げた
JK「お待たせして、すみません。」
KI「謝らなくていいよ。勝手に待っていたのは、こっちだし。」
BK「グク、どれだけ夢中なんだよ。」
「どうぞ、お持ち帰り下さい。」
JK「これっ。」
飾られていた作品が、ミニ写真集としてまとめられていた
JK「いいんですか？」
「はい。」
JK「ありがとうございます。すごく嬉しいです、ココロさんの作品が大好きなので。」
クスクス笑っているカイヒョンたち
チラッ目の前の女性を見ると、顔を赤くして困った顔をしていた
そうだ、南さんから頼まれていたココロさんへの伝言を思い出す
JK「あの、日本でカフェの店長をされている南さんをご存知ですか？」
「はい、存じ上げております。」
JK「その南さんから伝言を預かっていて「もう一度会えたけど、どうする？」って、ココロさんに伝えて頂けますか？」
「・・・あ、はい。かしこまりました。」
じっと、女性を見つめる。あれ？この人、どこかで・・・
JK「あの、」
BK「グク、帰ろうか。」
JK「は、はい。閉館時間に気づかなくて、すみません。」
「いいえ、大丈夫ですよ。ご来場、ありがとうございました。」
女性に見送られて、俺たちは展示会場を後にした
それにしても、あの女性どこかで・・・
KI「さてと、皆でご飯行くか。」
MG「行きたいです。」
JS「行きましょう。」
ベクヒョンのお気に入りのお店に連れて来てもらい、楽しい時間を過ごせた
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
