俺たちの大切な人だから ページ36
ス「仕事出来なさそうだし、本当にダサいですね(笑)」
JK「笑うな。Aさんは、ダサい人なんかじゃない。俺たちに信用されていて、俺たちのことを誰よりも大切にしてくれているし。俺たちの大切な人だから。」
本当は、Aさんが今までの人とは違うなって気づいていた
自分を嫌っている俺のことも他のメンバー同様にずっと気にかけてくれていたこと
ヒョンたちには話してないけど、ノドを気遣ってさり気なくケアしてくれたり
調子が悪い足首のテーピング処理をメンバーに黙ってこっそりしてくれたり
リ「よく言うわよ。グク、自分が何て言ったか忘れたの？」
JK「それは、」
「ジョングクさん、メンバーのところへ戻りましょう。」
俺の手を掴んだAさんの手は、少し震えていた
背後でリンさんの叫ぶ声がするが、正直それどころじゃない
無言で俺の前を歩くAさんが、どう思ったのか心配で
そっと楽屋に入ったが、目ざといテヒョニヒョンに見つかった
TH「ジョングギー！どこ、」
ヒョンたちの視線が、俺たちの手に向けられている
Aさんが繋いでいた手を離そうとしたので、繋ぎ直す
JK「Aさん。酷い事を口にしたり態度をとってしまって、本当にごめんなさい。」
「もういいですよ、気にしないで下さい。」
JK「そういうわけにはいきません。ちゃんと謝っておかないと。また、避けられたくないし。」
「もう、避けたりしませんよ。」
やっぱり避けられていたと知り、ちょっと気持ちが落ち込む
JK「俺のこと、嫌っていませんか？」
ヒョンたちが、Aさんを見た
「そんなこと、思ったことないですよ？もちろん、メンバーの皆さんに対してもですけど。」
その言葉に、ヒョンたちが笑顔になる
JK「さっき言ったことは、俺の本心ですから。」
「嬉しかった、ありがとうございます。」
照れくさそうに笑う姿に、ドキッとしてしまったことは内緒にしておこう
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
