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★ ページ41
『ふふっ(笑)』
突然、姉ちゃんが笑った
え、なに?
「それって、いいの?ダメなの?」
『さぁね。』
姉ちゃんは繋いだ手を解かず、そのまま公園へと向かった
風に舞う桜の花びらに目を奪われていて、足を止めた姉ちゃんに気づかずぶつかる
『痛っ。』
「ご、ごめん。」
『・・・のど乾いた。』
「そこの自販、」
『生絞りがいい。』
公園の入り口付近にあったジュース屋さんを思い出す
「買ってくる。何がいい?」
『桃。』
「わかった。そこに座って、待ってて。」
『ん。』
「絶対、いてよ。」
日陰になっているベンチに座る姉ちゃんを確認して、その場を離れる
店に向かって飲み物を買うと、急いで戻って来た
「買ってき―――あれ、姉ちゃん?」
ベンチに姿がなく、辺りを見回しても姉ちゃんの姿は見当たらない
やっぱり、俺といるのが嫌だったのかな
肩を落としながら、ベンチに座った
「はぁぁぁぁ〜。」
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作者名:薫 | 作成日時:2017年10月29日 0時