☆&★ ページ28
you sid
思わず顔を逸らした先に、至近距離のレオ君
後ずさろうとした私の体は、気づけばたくましい腕の中
「こうすれば、見えないでしょ?」
『・・・うん。』
薄々気づいていた、こんな日が来るって
出掛けた日は、必ずナナちゃんの香りを纏っていた
同じ店で働き、年も近く、ダンスという共通点がある
これ以上ここに居ても仕方がない
『レオ君、戻ろう。』
そっとレオ君から体を離して、その場を立ち去ろうとした
takanori side
ナ「ん、んんっ・・・先輩ッ。」
ナナちゃんから顔を離すと視界に入ってきたレオと―――
「姉ちゃん?」
俺の声が聞こえていたはずなのに、レオの腕を掴んで去ってゆく
人違い?そんなわけない
ナ「あーあ、姉ちゃんに見られちゃいましたね。」
姉ちゃんを強調するナナちゃん
自分の行動に、後悔が押し寄せてきた
「ナナちゃん。俺、その・・・ご、」
ナ「岩田先輩。」
「は、はい。」
ナナちゃんの改まった声に、思わず背筋が伸びる
ナ「明日、私とデートして下さい。」
「え?」
ナ「約束ですよ。それじゃ、お休みなさい。」
パッと俺から離れたナナちゃんは、旅館内へと戻って行った
282人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薫 | 作成日時:2017年10月29日 0時